導入事例 株式会社 Japan General Aviation Service
2つのルックアッププラグインが導入の決め手!
Excelの航空機整備管理システムをkintoneへ移行
株式会社 Japan General Aviation Service
2つのルックアッププラグインが導入の決め手!
Excelの航空機整備管理システムをkintoneへ移行
この記事は、次のような方にオススメです。
- 航空業界のkintone導入事例を知りたい方
- Excel乗換の事例を知りたい方
- kintoneをリレーショナルデータベースのように利用したい方
- ルックアップをもっと便利に利用したいと考えている方
この度、弊社のプラグイン(「ルックアップ自動取得プラグイン」「ルックアップコピー先反映プラグイン」)をご契約いただいた『株式会社 Japan General Aviation Service(以下、JGAS)』の平井様にkintoneの活用内容についてインタビューをさせていただきました。
ぜひご覧ください。
ご担当者様紹介
株式会社 Japan General Aviation Service
技術部
平井 伸夫様(写真中央)
貴社について教えてください
平井様:JGASは、飛行機やヘリコプターの整備を行っている会社です。
個人のお客様が所有する機体から官公庁の飛行機やヘリコプターの整備まで手がけております。
また整備作業に必要な部品や消耗品、器材の販売事業、パイロットの飛行訓練事業も手掛けています。
kintone導入前の課題を教えてください
平井様:Excelでの航空機の整備管理業務に課題がありました。
航空機には飛行時間または日数に応じて整備作業の内容とその期限が決められており、期限までに実施することが法律等で義務化されています。
そのため、航空機の飛行時間を正しく集計・管理し、整備作業や限界使用時間が決められた部品の交換期限を過ぎないよう整備計画を立てる必要があります。
JGASでは、その管理をExcelで管理していました。
なぜExcelで管理していたのでしょうか?
平井様:航空機整備管理のための専用ソフトが多数存在することは知っていました。
しかし、これらは大型機や大企業をターゲットに提供されており、機能も豊富な分、価格も非常に高額で、初期導入費用だけでなく、年間のランニングコストも数千万円から億単位でかかります。
航空機整備の管理は航空機の安全性を維持する上で大変重要ではあるものの、これでは費用対効果に合わないため、Excelを利用していました。
Excelではどのような課題があったのでしょうか?
平井様:Excelでの管理は2つの課題がありました。
ひとつは、Excelファイルを立ち上げるのに時間がかかる点です。
Excelはデータ量が多くなるとすぐに動作が重くなってしまいます。
航空機整備管理では様々なデータを取り扱うため、小型機であってもExcelの動作が重くなる程のデータ量があります。
また、飛行時間や整備作業期限管理用のExcelファイルは社内のファイルサーバーで管理していました。
ファイルサーバーに格納していたのは、ファイルを社内で共有するためです。
通常時であれば、出社してファイルサーバーにアクセスするので、特に問題はありませんでした。
しかし、今年は感染症の影響で、弊社メンバーも在宅勤務で仕事をするようになりました。
在宅勤務の場合、ファイルサーバーにVPNで接続する必要があります。
VPNの接続は時間がかかり、仕事の作業効率を低下させました。
もうひとつは、Excelだと誤ってファイルを削除してしまったり、過去の更新履歴が追えないリスクがあります。
更新するメンバーが複数人がいると、これらの懸念が常につきまといます。
Excelを使ったこのような仕組みは、正しい情報管理が必要な航空機整備管理にとってはリスクでした。
kintoneは導入して良かった点を教えてください
平井様:まず1つ目はシステムの起動が早いことです。
kintoneはWebブラウザで利用ができて、動作がとても軽快です。
VPNの接続を必要としたファイルサーバーとExcelの組み合わせよりも素早くシステムを起動でき、在宅勤務でもスムーズにアクセスすることができました。
2つ目は、既存のクラウドサービスと同一のアカウントでログインができる点です。
弊社はGaroonとMicrosoft365を利用しています。kintoneはこの2つのサービスとシングルサインオンができたので、アカウントの管理が煩雑にならず、同時にセキュリティも確保できたので良かったです。
どのようなアプリを構築されたのでしょうか?
平井様:飛行時間集計アプリと整備作業期限管理アプリを構築しました。
飛行時間集計アプリでは飛行機の飛行時間を集計・管理し、整備作業期限管理アプリでは、整備作業の内容と期限や、部品の交換期限を管理しています。
飛行時間集計アプリに登録された飛行時間の合計を整備作業期限管理アプリにルックアップし、整備作業の計画に活用しています。
導入する上で困った点はありますか?
平井様:導入する上で困った点は、アプリ間で連携した情報が自動で更新されないことです。
具体的にはkintoneのルックアップの機能のことです。
この機能はアプリ間のデータを連携させることができて便利な機能なのですが、コピー元のデータを更新した場合、コピー先にはデータが自動反映されない仕組みです。
私はリレーショナルデータベースのような仕組みを期待していたので、このルックアップのコピー元の情報がコピー先に自動反映されない仕組みには困ってしまいました。
困った点はどのように解決したのでしょうか?
平井様:困っていた点は、M-SOLUTIONSの『ルックアップ自動取得プラグイン』『ルックアップコピー先反映プラグイン』を利用することで解決しました。
このプラグインを試してみたところ、アプリ間で連携した情報を常に最新に保つ仕組みを構築できました。
このプラグインはkintoneを紹介してくださった大塚商会様から教えてもらいました。
飛行時間集計アプリから登録記号と総飛行時間の値を整備作業期限管理アプリへルックアップでコピーしている。
この値の更新に『ルックアップ自動取得プラグイン』と『ルックアップコピー先反映プラグイン』を利用している。
M-SOLUTIONSのプラグインを選定いただいた理由は?
平井様:いくつかルックアップを強化するプラグインを検討しましたが、次の条件を満たすものはM-SOLUTIONS社のプラグインだけでした。
①有償で販売しており、サポートがあること。
②ルックアップの自動取得と自動更新の2つができること
①については、無償のプラグインはサポートを受けれるか不安でした。そのため、実績のある企業のプラグインを利用したいと考えておりました。
また②についてはルックアップの自動取得と自動更新を行えるプラグインを販売している企業は、M-SOLUTIONS社だけでした。
この2点が決め手となりました。
最後に今後の展望について教えてください
平井様:まずは今回稼働させる航空機整備管理アプリを安定的に可動できるようにしたいです。
安定的に稼働をしたら、他の業務でもkintoneを利用していきたいと思います。
-ありがとうございました。