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2025/08/31 Smart at tools for kintone CSV入出力

基幹システムとkintoneを連携する方法。対応するシステムは?

基幹システムとkintoneを連携する方法。対応するシステムは?
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この記事でわかること

  • 基幹システムとkintoneについて
  • 両システムの役割分担について
  • 標準でkintoneと連携できる基幹システムについて
M-SOLUTIONSメディア編集部

執筆者

M-SOLUTIONSメディア編集部

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本記事では、基幹システムとkintoneを連携する方法をご紹介します。基幹システムは業務の根幹を支える重要な仕組みで、ほとんどの企業に欠かせない存在です。導入によって業務の効率化や生産性向上が期待できます。

一方で、多くの基幹システムはパッケージ型で提供されており、自社特有の業務フローに十分対応できないこともあります。しかし、独自の業務フローを効率的に管理できれば、それが競争優位につながる場合もあります。反対に、独自性が強すぎるとシステムで対応できず、かえって非効率を招くこともあります。

そこで役立つのがkintoneです。kintoneはノーコードで自社独自の業務アプリを構築できるため、標準化しにくい業務を柔軟に補完できます。共通業務は基幹システム、独自業務はkintone、と役割を分担させることで効率的な運用が可能になります。ただし、この運用には注意点があります。それは、両システムを適切に連携させなければ、二重入力が発生し、業務効率が下がってしまうという点です。

本記事では、基幹システムとkintoneをスムーズに連携する方法を解説するとともに、kintone連携に対応した基幹システムの事例や、独自の連携が必要な場合の対処法についてもご紹介します。

kintoneとは?

kintoneはサイボウズ社が提供するクラウド型の業務アプリ開発プラットフォームで、プログラミング知識がなくてもドラッグ&ドロップの操作で自社独自の業務アプリを簡単に構築できるのが特徴です。

ノーコード開発、高いカスタマイズ性、クラウドベース、コラボレーション機能、API連携などの機能を備え、基幹システムでは対応しきれない独自業務の管理、部門ごとの特殊な業務フローの効率化、プロジェクト管理、顧客情報管理、社内申請・承認ワークフローなど様々な場面で活用できます。

 

基幹システムとは?

基幹システムは企業の業務の根幹を支える重要な仕組みであり、ほとんどの企業に欠かせない存在です。会計、人事、販売、在庫管理、生産管理など、企業活動の中核となる業務プロセスを統合的に管理し、データの一元化と業務の標準化を実現します。

導入によって業務の効率化、生産性向上、意思決定の迅速化、コスト削減などの多くのメリットが期待でき、企業の競争力強化に貢献します。また、リアルタイムでの情報共有や分析が可能となり、経営判断の質を高める効果もあります。

一方で、多くの基幹システムはパッケージ型で提供されるため、自社特有の業務フローに十分対応できないこともあり、導入時には自社の業務特性との適合性を慎重に検討する必要があります。

 

基幹システムとkintoneを連携するメリット

基幹システムとkintoneを連携することの最大のメリットは、企業の業務効率を最大化できる点にあります。基幹システムは会計や人事などの標準的な業務を一元管理する一方、kintoneはノーコードで自社独自の業務アプリを柔軟に構築できるため、両者を連携させることで「共通業務は基幹システムで、独自業務はkintoneで」という最適な役割分担が実現します。

これにより、基幹システムだけでは対応しきれない自社特有の業務フローを補完しながら、二重入力を防ぎ、データの一元管理と業務の標準化・独自性を両立させることができ、結果として生産性向上、意思決定の迅速化、競争優位性の確保といった多くのビジネス価値を創出することが可能になります。

連携はメリットだが、注意も!

基幹システムとkintoneの連携は多くのメリットをもたらしますが、実際の導入においていくつかの重要な注意点があります。特に「連携」という言葉から、あらゆるシステムや機能が自由に連携できるという誤解を招きがちですが、実際には連携可能なシステムは限定的であったり、連携できる項目やデータも特定のものに制約されていることが少なくありません。

 

kintoneと連携ができる基幹システム

ではkintoneと標準連携ができる基幹システムはどのようなものがあるでしょうか?いくつかピックアップしていきます。

商奉行クラウド (株式会社オービックビジネスコンサルタント)

「商奉行クラウド」とkintoneは、OBCが提供する公式API連携ツールにより標準でつながるようになりました。これにより、営業担当者がkintoneで登録した取引先情報を商奉行クラウドへ自動連携でき、逆に商奉行側で確定した売上データをkintonedeで確認が可能です。

二重入力の手間を削減しつつ、最新の売上や粗利をkintoneでリアルタイムに可視化できるため、営業とバックオフィス双方が同じ情報をもとに迅速な意思決定を行えます。現場はkintoneで柔軟に業務フローを構築し、基幹業務は商奉行クラウドで正確に処理するという役割分担を実現できる点が、この連携の大きな強みです。

 

勘定奉行クラウド(株式会社オービックビジネスコンサルタント)

「勘定奉行クラウド」は、2024年10月にOBCとサイボウズが共同で提供を開始したkintoneとの標準連携機能により、取引先のマスタ情報をkintoneから同期できるようになりました。

また経費や売上といった会計実績データをkintone上でリアルタイムに参照・可視化したり、予算消化状況をkintoneで自動算出・分析するといった活用が可能で、転記作業の負荷や属人化を解消しながら業務のスピードと透明性を大きく向上させます。

 

PCAクラウド 商魂・商管 (ピー・シー・エー株式会社)

「PCAクラウド 商魂・商管」(ピー・シー・エー株式会社)は、kintoneとノーコードでシームレスに連携できる「PCAクラウド連携プラグイン for kintone」を通じて、見積・受注・売上・発注・仕入といった5種類の伝票および商品・得意先・仕入先・直送先・部門・担当者・プロジェクトの7種類のマスタ情報を、双方向に登録・抽出できるようになりました。

この連携により、kintoneで案件や受注データを管理するだけでPCAクラウド側へ即座に伝票登録でき、またPCAで処理されたマスタや売上情報をkintoneに取り込んで分析画面やダッシュボードに活用することが可能です。設定はプラグインを適用し、フィールドの割り当て設定を行ってボタンを押すだけの簡単操作で済み、従来の二重入力や管理ミスといった手間を大幅に削減しながら、現場と基幹業務のデータ連携を強固にします。

 

PCAクラウド会計(ピー・シー・エー株式会社)

「PCAクラウド会計」とkintoneは、提供元ピー・シー・エーが無償公開している「PCAクラウド連携プラグイン for kintone」を介して、ノーコード・設定3ステップでデータ連携が可能です。kintone内で作成した交通費精算などの申請データを会計仕訳としてPCAクラウド会計に自動登録でき、またPCA側の部門マスターをkintoneに取り込むこともできます。

連携方式はAPIベースで、個別開発や高価な連携ツールは不要です。さらに、このプラグインはISMSやSOC 2、プライバシーマークなどのセキュリティ認証を備えており、信頼性の高い運用が可能です。

 

freee会計 (freee株式会社)

「freee会計」とkintoneは、freee株式会社が提供する無償のWebアプリ「freee for kintone」によって容易に連携でき、kintone上で管理する顧客や案件、見積や請求のレコードをボタン操作だけでfreeeに自動登録できるほか、取引先やメモタグ、セグメントといった会計マスタ情報を双方向で同期可能です。

また、freee会計側で更新された請求書のステータスや入金状況もkintoneに反映でき、営業と経理の情報共有を円滑にし、業務効率と内部統制の強化に大きく貢献します。無償提供である点も導入のハードルを下げています。

 

標準で連携できない場合はどうする?

標準の連携機能で要件を満たせない場合でも、基幹システムがCSV書き出しに対応していれば、「Smart at tools for kintone CSV入出力」などの連携サービスを活用することで、kintoneとのデータ入出力を柔軟に行えます。これにより、システム間の情報連携を円滑にし、基幹システムとkintoneの強みを最大限に活かした業務環境を構築できます。

 

Smart at tools for kintone CSV入出力

Smart at tools for kintone CSV入出力

 

まとめ

基幹システムとkintoneを連携する方法をご紹介しました。両者を併用することで、自社の業務フローを維持しながら基幹業務を効率化できます。これにより、ビジネスの独自性を確保する仕組みを整えることができます。

近年は、基幹システムが標準でkintoneとの連携機能を備えていたり、追加費用なしで利用できる場合もあります。ただし、項目によっては対応していないこともあります。その場合は、kintone連携サービスを利用する方法も有効です。

特に、一般的なCSV形式の入出力に対応した「Smart at tools for kintone CSV入出力」などを使えば、独自の連携も実現できます。自社の要件に合わせて、標準連携と独自連携のどちらが適しているかを検討し、基幹システムとkintoneを効果的に併用して効率的な業務フローを構築しましょう。

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プロフィール

  • M-SOLUTIONSメディア編集部

    10年以上kintoneに携わっているkintoneのスペシャリストチーム。 kintoneだけでなく、サイボウズ関連製品や最新テクノロジーにも精通。 kintoneをより便利にする情報をお届けします。 kintone認定アソシエイト・アプリデザインスペシャリスト・カイゼンマネジメントエキスパート取得者所属。

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