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【どっちがいいの?】Smart at AIの無料版と有料版の違いを徹底解説!
kintoneにChatGPTの機能を実装できるSmart at AI for kintone Powered By GPT(以下、Smart at AI)。
2023年10月のリリースから大変ご好評をいただいております。
そんな中、よく問い合わせをいただくのが無料版と有料版の違いについてです。
無料版でもOpenAIのAPIを自社で実装すれば、利用が可能なため、有料版との違いがよくわからないという声を聞きます。
そこで、本記事ではSmart at AIの無料版と有料版がどう違うかを徹底解説をします。
Smart at AIとは?
Smart at AIは、M-SOLUTIONS株式会社が提供するkintoneアプリとChatGPTを連携可能にするプラグインです。
このプラグインを利用すると、kintone内でChatGPTの機能を直接使用でき、文章作成や業務の効率化を図ることができます。
Smart at AIは無料版と有料版があり、それぞれに特徴があります。
Smart at AIの無料版でできること
無料版では次のことができます。
◆文章生成
Smart at AIは文章生成ができます。
Smart at AIのプラグイン設定画面に登録したプロンプトと、kintoneのフィールドに登録したデータや他アプリのデータを活用して文章生成ができます。
生成した文章は指定したフィールドに格納できます。
文章生成タイミングは、レコードを保存したタイミング、ボタンをクリックしたタイミング、REST API経由でデータが登録されたタイミングの3つです。
kintoneとChatGPTを行き来せずにkintone上でAIを利用できて、便利です。
◆OpenAI API、Anthropic(Claude3)、Geminiが利用できる
Smart at AIの無料版では生成AIを使うためにOpenAI・Anthropic・GeminiのAPIを利用します。
このAPIをプラグインに設定すれば、すぐに利用できます。
手軽にkintoneと生成AIを連携させることができます。
◆Web取得が利用できる
Web取得機能を利用することで、webサイトの情報を取得し、生成を行うことができます。
この機能は無料版でも1つのURLから情報を取得することができます。
◆kintoneレコード一覧画面から一括生成ができる
レコード一覧画面から一括生成が可能です。
絞り込みしたアンケートの分析など、レコード一覧から一括で生成したい場合などにオススメです。
この機能は無料版でも20生成分利用できます。
◆画像読み込みができる
kintoneにアップロードした画像データから文字起こしや名刺、請求書読み込みなどのOCRとしても利用可能です。
無料版では20回分/月の利用が可能です。
◆他アプリを参照できるRAG機能(検索拡張生成)
Smart at AIは主にアプリのレコードの内の情報を利用し、生成 AIを利用しますが、他のアプリの情報を参照することも可能です。
また、他アプリの一覧絞り込みにも対応しています。
例えば、お客様の問い合わせに対して「FAQアプリを全体を参照しながら、適切な回答案を生成する」と言うような利用方法が可能です。
無料版では合計20レコード分の参照が可能です。
◆AIエージェント機能(バッチ処理による定期的な自動生成機能)を利用できる
日次や週次、月次など定期的に自動で生成を行うAIエージェント機能を無料版でご利用いただけます。
AIエージェント機能は下記のような利用が想定できます。
・最新ニュースの情報を収集し、毎朝レコード作成。情報収集を効率化。(通知も併用してさらに便利に)
・日報や週報を週末、月末に自動でサマリー。管理職のチーム全体のマネジメントを効率化。
・顧客対応の24時間365日自動化。
無料版はAIエージェント設定を1設定、利用可能です。
Smart at AIの有料版でできること
無料版の機能に加えて有料版でできることは次の通りです。
◆機密フィルタ機能
有料版では機密フィルタ機能を搭載しています。
個人情報や機密情報をAPIコールする際には、ハッシュ値に置き換えてAPIコールします。
戻った値をハッシュ復元することでセキュリティを担保します。
◆ログ機能
有料版にはログ機能があります。
管理者側で誰がいつ、どのようなプロンプトを生成し出力・管理していているのか、機密情報は含まれているのかをチェックできます。
ユーザーの利用状況のチェックに役立ちます。
◆Web取得
URLを指定することによりWebサイトの情報を取得することが可能です。
このWeb取得機能は無料版では1つまで、有料版では9つまで利用することができます。
◆kintoneレコード一覧画面での連続生成
レコード一覧画面からの連続生成が可能です。
この機能は無料版では20連続生成、有料版では200連続生成が可能です。
◆コンテンツストアを利用可能
M-SOLUTIONSが用意したAIを活用できるkintoneアプリテンプレート・それに付随するプロンプトをダウンロードできるコンテンツストアをご利用可能です。
「どうやってkintoneでAIを使おうか」
「プロンプトの書き方を学びたい」
というお悩みを解消できるとともに、kintone×AI活用のファーストステップとしてご活用いただけます。
◆複数のAIモデルを利用可能
有料版でのみAzure OpenAl Serviceをご利用いただくことが可能です。
加えて
- OpenAl
- Anthropic
- Gemini
をそれぞれのAIモデルとの契約の必要なく、自由に複数のAIモデルがサービス利用料のみで利用可能です。
◆画像読み込み回数
kintoneに保存されている画像から文字起こしや名刺・請求書を読み取ったOCRとしても利用可能です。
無料版では上限回数20回/月まで、有料版では20回以上利用でき、プラン別に上限数が設定されています。
◆他アプリを参照できるRAG機能(検索拡張生成)
Smart at AIは主にアプリのレコードの内の情報を利用し、生成 AIを利用しますが、他のアプリの情報を参照することも可能です。
無料版では他アプリの参照は合計20レコードまで、有料版ではプラン別で200~2,000レコードを参照できます。
◆AIエージェント機能(バッチ処理による定期的な自動生成機能)
日次や週次、月次など定期的に自動で生成を行うAIエージェント機能はプランにより、10~30設定利用可能です。
◆API設定が不要
Smart at AIの無料版は各AIサービスのAPIを設定しますが、有料版はサービス側で生成AIをプリセットしています。
そのため、API設定をせずに安心・手軽に利用ができます。
◆利用回数
利用回数の管理方法が違います。
無料版は各AIサービスのAPIを使って利用します。
そのため、APIの回数管理は各AIサービス側のサービスのトークン数での管理が必要です。
一方で有料版は利用回数制でサービスを提供しています。
利用回数に到達すると、自動的に利用制限がかかります。
トークン数ではなく利用回数でカウントしたいユーザーにとっては便利です。
◆為替計算
Smart at AIの無料版では各AIサービスのAPIキーの設定が必要です。
各AIサービスキーの利用料はドル建てです。
そのため、日本企業の場合、為替の計算をする必要があります。
対して、Smart at AIの有料版は日本企業のM-SOLUTIONSがサービスとして提供しています。
日本円での提供のため、為替計算は不要です。
◆支払い方法
無料版で使う各AIサービスのAPIはクレジットカード精算が基本です。
対して、有料版は請求書でお支払いいただくことが可能ですので、請求書ベースでやり取りを行いたい企業にとって最適です。
以上、Smart at AIの無料版と有料版の違いについて解説しました。
無料版では基本的な機能が使え、有料版ではさらに便利な機能・価値があります。
どちらもkintoneと生成AIの連携がより便利になるので、興味がある方はぜひお申し込みください。
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