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Smart at AI、長文生成機能について
Smart at AIの「長文生成機能」について、設定方法や注意点を記載しております。
目次
長文生成機能とは
モデルの最大出力数を超える長文を、指定した回数分に分割して順次生成し、最終的に生成結果を結合してkintoneのフィールドに保存します。
従来では実現できなかった数万字の出力が可能になります。
主なユースケース
1. PDF全文翻訳
・数万文字規模のPDFを任意の回数に分割して生成AIで翻訳し、最終的に一つのドキュメントにまとめる
・生成AIに適切な分割回数を判断させて翻訳させることも可能
2. 長尺レポート作成
調査報告書や提案書など、数万字規模の文章を生成AIに任せたい場合
設定手順
以下のステップで、長文生成機能を有効化・実行できます。
1. 長文生成モードを設定
「長文生成モード」を有効にし、分割したい回数を以下の2つの方法で指定します。
- 「総繰り返し回数」欄に分割したい回数を入力する
例:「3」を入力→計3回に分割して順次生成する - アプリの数値フィールドを選択する(生成時にフィールドの値が使用されます。)
・数値を入力する場合
①ドロップダウンから「総繰り返し回数を指定」を選択する。
②「総繰り返し回数」欄に数値を入力する。
・フィールドを選択する場合
ドロップダウンから取得先のフィールドを選択する。
2. プロンプトへのシステム変数埋め込み
プロンプト本文へ以下の形式で変数を挿入します。
添付PDFを%%システム値:総繰り返し回数%%に分割し、日本語で翻訳してください。
%%システム値:総繰り返し回数%%分割したうちの%%システム値:繰り返し回数%%番目を出力してください。
%%システム値:繰り返し回数%% → 現在処理中の回数
%%システム値:総繰り返し回数%% → 総繰り返し回数
3. 生成を実行
設定した「繰り返し回数」分の生成が実行され、結果がkintoneに保存されます。
運用ポイントと注意点
最大分割数
設定できる最大の総繰り返し回数は、プランによって異なります。
複数プラン契約時は一番上位のプランの値になります。
例:ライトプランとスタンダードプランの契約時、上限は「10」
総繰り返し回数 | 上限 |
無料版 | 2 |
ライトプラン | 5 |
スタンダードプラン | 10 |
プレミアムプラン | 20 |
最適な分割数の設定
モデルの文字数(トークン)制限(約5,000~20,000文字、利用する生成モデルによって異なる)を考慮し、1パートあたり数千字程度になるよう目安を調整しましょう。
※2025年5月時点
消費される生成回数について
1回の実行で設定した「繰り返し回数」分の利用回数が消費されます。
また、添付ファイルを設定していた場合も同様に「繰り返し回数」分の添付ファイル読み込み利用回数が消費されます。
例:繰り返し回数:5回の場合、消費生成回数:5回
以上、Smart at AIの「長文生成機能」についてご紹介しました。
ご興味ある方は、下記のボタンからお気軽にお問い合わせください。