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Smart at AI、長文生成機能について
Smart at AIの「長文生成機能」について、設定方法や注意点を記載しております。
目次
長文生成機能とは
モデルの最大出力数を超える長文を、指定した回数分に分割して順次生成し、最終的に生成結果を結合してkintoneのフィールドに保存します。
従来では実現できなかった数万字の出力が可能になります。
主なユースケース
1. PDF全文翻訳
数万文字規模のPDFを2~5回に分割して生成AIで翻訳し、最終的に一つのドキュメントにまとめる
2. 長尺レポート作成
調査報告書や提案書など、数万字規模の文章を生成AIに任せたい場合
設定手順
以下のステップで、長文生成機能を有効化・実行できます。
1. 長文生成モードを設定
「長文生成モード」を有効にし、「繰り返し回数」欄に分割したい回数(例:3)を入力します。
例:3回 → 計3回に分割して順次生成する
2. プロンプトへのシステム変数埋め込み
プロンプト本文へ以下の形式で変数を挿入します。
添付PDFを%%システム値:総繰り返し回数%%に分割し、日本語で翻訳してください。
%%システム値:総繰り返し回数%%分割したうちの%%システム値:繰り返し回数%%番目を出力してください。
%%システム値:繰り返し回数%% → 現在処理中の回数
%%システム値:総繰り返し回数%% → 総繰り返し回数
3. 生成を実行
設定した「繰り返し回数」分の生成が実行され、結果がkintoneに保存されます。
運用ポイントと注意点
最大分割数
現時点で設定できる最大の繰り返し回数は「5」回です。
最適な分割数の設定
モデルの文字数(トークン)制限(約5,000~20,000文字、利用する生成モデルによって異なる)を考慮し、1パートあたり数千字程度になるよう目安を調整しましょう。
※2025年5月時点
消費される生成回数について
1回の実行で設定した「繰り返し回数」分の利用回数が消費されます。
また、添付ファイルを設定していた場合も同様に「繰り返し回数」分の添付ファイル読み込み利用回数が消費されます。
例:繰り返し回数:5回の場合、消費生成回数:5回