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LINE WORKSでAIを使うならkintone!おすすめの連携方法と利用例を紹介
LINE WORKSのチャット機能にAIを組み合わせることで、社員からの問い合わせ対応を自動化できたら便利だと思いませんか?しかし、単にChatGPTと連携するだけでは、社内情報にアクセスできず、十分な回答を提供できない場合があります。
この課題を解決する方法として、サイボウズ社のkintoneと連携することで、社内情報を活用したAIによる自動応答が可能になります。
この記事では、その具体的な実現方法を詳しくご紹介します。この連携を活用することで、問い合わせ対応の負担を大幅に軽減できるかもしれません。ぜひご覧ください。
kintoneとは?
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するクラウドベースの業務アプリケーションプラットフォームです。kintoneを使うことで、プログラミングの知識がなくても、データベースやワークフローを簡単に作成・管理できます。
企業やチームでの情報共有や業務効率化を目的として、様々な業務アプリケーションを構築・カスタマイズできるため、多くの企業で活用されています。
主な機能としては、データの管理、プロジェクトの進捗管理、顧客管理、タスク管理などがあり、必要に応じて外部システムとの連携や自動化も可能です。
LINE WORKSでのAI利用にkintoneがオススメな理由
社内問い合わせに生成AIを活用するには、社内情報の蓄積が不可欠ですが、LINE WORKS単体ではデータベース機能がありません。そこで、データベースを自由に作成できるkintoneが役立ちます。
kintoneはAPIを公開しており、LINE WORKSとの連携が可能です。連携サービスも提供されているため、導入も容易です。
さらに、kintoneは生成AIとの連携サービスもプラグインという形でリリースされており、kintone上のデータを活用したAIによる回答作成が実現できます。
これらのことから、LINE WORKSで社内情報を活用したAIによる回答作成には、kintoneとの連携が非常に有効です。
連携を実現するサービスとは?
LINE WORKSにAI機能を実装するには、2つのkintone連携サービスが必要です。
joboco
まず、ジョイゾー社が提供する「joboco」を利用することで、LINE WORKSとkintoneを簡単に連携できます。
jobocoを活用すれば、LINE WORKSからkintoneへの新規レコード登録、既存データの閲覧、kintoneへの通知が可能になります。これにより、LINE WORKSとkintoneの連携が実現できます。
Smart at AI for kintone Powered By GPT
kintoneでAI機能を活用するためには、「Smart at AI for kintone Powered By GPT(以下、Smart at AI)」が必要です。このサービスにより、kintoneとChatGPT、Gemini、Claudeなどの生成AIが連携し、kintone内のデータを基にAIが回答を生成できるようになります。
これらのサービスを組み合わせることで、LINE WORKSで投稿された情報をjoboco経由でkintoneに登録し、Smart at AIがkintone内の社内データを活用してAIが回答を生成します。そして、jobocoを通じてその回答をLINE WORKSに返します。
この仕組みによって、LINE WORKS上でAIを活用し、社内情報を基にした自動応答が実現できます。
利用例
自社製品の仕様問い合わせ対応
kintoneに保存された製品FAQをSmart at AIが生成し、jobocoを介して、LINE WORKS上で即座に情報を提供します。
営業担当の現場での製品スペック確認、カスタマーサポートの迅速な回答、新入社員の製品学習に役立ちます。
プロンプトを工夫すれば、Smart at AIは製品情報を組み合わせ、顧客ニーズに合わせた最適な提案も行えるため、営業活動の効率化にも貢献します。
社内規程やルールの効率的な照会
人事規定、セキュリティポリシー、経費精算ルールなどの社内規程をkintoneで管理し、Smart at AIが状況に応じて適切な情報を生成します。
LINE WORKS上で新入社員への規程説明、特定状況下での複数規程の要約、規程改定の履歴追跡などが可能になります。
Smart at AIは複雑な規程を分かりやすく説明し、具体例を示すことで、社員の理解を深めることができます。
案件情報の問い合わせ
kintoneの案件管理アプリとSmart at AIを連携させることで、進行中の案件のサマリーレポート自動生成や、個別案件の詳細報告が作成可能になります。
過去の類似案件からの学習や、案件間の相互関係分析、などをLINE WORKS上で問い合わせできます。
これにより、案件担当者は重要ポイントを素早く把握し、適切な意思決定を行えます。
社内の専門知識の問い合わせ
各部署や個人の専門知識をkintoneに蓄積し、Smart at AIで活用できるようにします。これにより、技術問題への過去の解決事例や、プロジェクトに最適な担当者の問い合わせがLINE WORKS上からできるようになります。
部署を越えた知識共有が促進され、イノベーションの創出にもつながります。AIは状況に応じて最適な情報や人材を推薦し、組織全体の生産性向上に寄与します。
カスタマーサポートの効率化と品質向上
顧客対応プロセスをkintoneで管理し、Smart at AIと連携することでカスタマーサポートの効率化と品質向上をします。過去の類似案件からの解決策提案、問い合わせの自動分類と適切な振り分け、回答テンプレートの自動生成が可能となり、その問い合わせをLINE WORKS上から行えます。
個々の顧客に合わせたパーソナライズ対応を実現し、顧客満足度の向上につなげることが可能です。
以上、LINE WORKSでAIを使いこなすためのkintone連携方法と利用例を解説しました。kintoneを使えば、AIの回答のもととなるデータを簡単に管理できます。また、LINE WORKSとの連携もjobocoを使えば簡単です。
LINE WORKSでAIを活用したい方は、ぜひkintoneを利用してみてください。kintoneとの連携にはjobocoとSmart at AIがオススメです。どちらも無料体験が可能なので、ぜひお試しください。