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導入事例

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【焼津市】kintoneでノーコード開発を
効果検証しながら全庁へ展開

~kintoneで実現する働き方改革~


静岡県焼津市では、ExcelやAccessでの業務管理に
「ファイルが重くて開けない」「担当者の異動でマクロが修正できない」などの課題がありました。

これを解決するため、M-SOLUTIONS株式会社と連携し、ノーコード開発ツール
「kintone」を活用して全庁的な業務改善を推進しました。

本記事では、その取り組みの内容を紹介します。

 

従来の業務システムにどのような課題を感じていましたか?

ご担当者様:焼津市では、長年ExcelやAccessを活用した業務運営を行ってきましたが、ファイル管理の煩雑さや、担当者の異動に伴うマクロ修正の困難さなど、様々な課題を抱えていました。これらの問題を解決するため、DX推進課としては「サイボウズ」が提供するノーコード開発ツール「kintone」の導入を検討することにしました。

 

kintoneを選んだ理由を教えてください。

ご担当者様:一番の決め手となったのは、「自治体まるごとDXボックス」という無料トライアル制度の存在です。この制度では、全職員がツールを試用できるだけでなく、パートナー企業による導入・運用支援も提供されます。また、操作の簡便さと自治体での豊富な導入実績も魅力でした。

 

M-SOLUTIONSに依頼した理由を教えてください。

ご担当者様:市では、パートナー企業を選定するための公募を行い、応募いただいたうちの1社がM-SOLUTIONS株式会社でした。M-SOLUTIONS株式会社の支援メニューの中には、「5つの業務システムの作成をサポート」というものがありました。5つもサポートを受けられるのであれば、効果があるか十分検証できると判断し、選定をさせていただきました。

 

トライアルではどのような成果が出ましたか?

ご担当者様:令和5年8月から始まったトライアルでは、M-SOLUTIONS株式会社と各原課が密接に連携しながら、業務内容のヒアリングからシステム作成、改善までを段階的に進めていきました。専門家からシステム開発のノウハウを学ぶ貴重な機会となりました。特筆すべきは、当初予定の5業務以外にも自主的な改善の動きが広がり、最終的に93のアプリが試作されました。

 

 

 

 

本格導入後はどのような効果が期待されていますか?

ご担当者様:令和6年5月からの本格導入では、特に3つのシステムに大きな期待が寄せられています。広報紙・LINE配信の制作管理システム福祉イベントへの参加事業者と情報を共有する「掲示板システム」、そして事業者の支払い明細をオンライン上で閲覧可能にする「市支払い明細履歴照会システム」です。

 

kintoneを活用した業務の見直しにより、なかには作業時間を90%以上削減できたものもありました。

広報紙・LINE配信の制作管理システムの画面イメージ

 

 

全庁導入を決めた理由と今後の展望をお聞かせください。

ご担当者様:私たちが全職員への導入を決めた最大の理由は、業務改善の機会を平等に提供したいという思いがありました。一部の部署だけの導入では、職員の異動によって改善の流れが途切れてしまう可能性があります。

 

また、人口減少が進む中で、市民からも職員からも「選ばれるまち」となるためには、部署の垣根を越えた全体最適の視点が重要だと考えています。今後も職員一人一人が主体的に業務改善に取り組める環境づくりを進めていくことで、さらなる行政サービスの向上を目指していきたいと思います。

 

 

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