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2025/12/05 kintone

kintoneドロップダウンの使い方と連動・動的変更の実装方法を解説!

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この記事でわかること

  • kintoneドロップダウンとは?
  • kintoneドロップダウンの基本設定方法
  • kintoneドロップダウンの設計時に知っておくべき制限・注意点
  • kintoneドロップダウンを連動させる方法
  • kintoneドロップダウンを拡張できるおすすめプラグイン一覧
M-SOLUTIONSメディア編集部

執筆者

M-SOLUTIONSメディア編集部

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業務アプリの構築にkintoneを使っているものの、入力内容に担当者ごとのばらつきや表記ゆれがあり、集計に時間がかかっていませんか。このようなデータの不統一は、自由入力を許可しているフィールド設計が原因である場合が多く見られます。そこで有効なのが、入力値をあらかじめ設定できる「ドロップダウンフィールド」です。

選択肢を固定することで入力ミスを防ぎ、集計や検索の精度を大幅に向上させることができます。本記事では、kintoneにおけるドロップダウンの基本的な仕組みから設定手順、他のフィールドとの連動方法までを詳しく解説します。JavaScriptによる連動設定やプラグインの導入による拡張方法も紹介しており、初心者から実務担当者まで幅広く役立つ内容です。

kintoneについて詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧ください。

kintoneドロップダウンとは?

kintoneにおけるドロップダウンフィールドの基本的な仕組みと役割について解説します。

 

kintoneドロップダウンの役割と活用メリット

ドロップダウンはあらかじめ設定した選択肢の中からユーザーに1つだけを選択させる形式の入力フィールドです。選択肢が明確に定義されているため、入力ミスの防止やデータの標準化といったメリットがあります。特に部署名やカテゴリなど統一表記が求められる項目においては、自由入力よりも高い整合性を実現できます。

 

またフォーム上では折りたたまれた状態で表示されるため、省スペースかつ視認性の高い入力UIとしても優れています。操作も直感的で設定手順も簡単なことから、初心者でも扱いやすいフィールド形式の1つです。

 

kintoneドロップダウンとラジオボタンやチェックボックスの違い

ここではkintoneで利用できる他の選択式フィールドとの違いを解説します。ラジオボタンはドロップダウンと同様に一つの選択肢のみを選ばせる入力形式ですが、すべての選択肢が常時表示される点が異なります。そのため選択肢の数が多いと画面が煩雑になりやすく、フォームの見た目に影響を及ぼす可能性があります。一方チェックボックスは複数の選択肢を同時に選べる構造であり、複数回答が必要な項目に適しています。

 

これらを踏まえるとドロップダウンは一つだけを選ばせたい場合に最も適した形式であり、かつ項目数が多い場合でも省スペースで運用できるという特徴を持っています。選択形式の選定においては操作性やレイアウト、選択数の要件を踏まえた判断が必要です。その他の様々なフィールドについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。

 

なぜkintoneドロップダウンを活用すべきか

ドロップダウンを活用することでデータの品質向上や業務効率の改善につながる多くの利点があります。ここではその中でも特に重要な二つの効果について紹介します。適切な設計と運用によって日々の入力作業をシンプルかつ正確に保つことが可能になるでしょう。

 

入力ミスを防ぎ、データ精度を上げる

選択肢を固定できるドロップダウンは手入力による表記ゆれや入力ミスを防止する効果があります。例えば「Kintone」「kintone」「キントーン」といったバラバラの入力が混在していると、後の検索や集計に支障が出る可能性があります。

 

ドロップダウンで選ばせることでこのような表記ブレを未然に防ぎ、常に統一されたデータを蓄積することができます。結果として集計作業の手間が減りkintone内の情報活用の精度が高まるというメリットが得られます。

 

フィールド間の連動で、業務効率を上げる

ドロップダウンは他のフィールドと連動させることで、さらに高い業務効率を実現できます。例えば部署を選ぶと対応する承認者や担当者が自動で表示されるといった仕組みを構築すれば、入力作業が大幅に簡略化されます。

 

このような連動設定はJavaScriptやプラグインを用いることで柔軟に実装することが可能です。運用に合わせた連携を行えば属人的な処理の削減やオペレーションの標準化が進み、全体の業務スピードが向上するでしょう。

 

kintoneドロップダウンの基本設定方法

前章では、kintoneにおけるドロップダウンの基本的な役割とメリットを解説しました。本章では、ドロップダウンフィールドの設定手順について説明します。設定はすべてkintoneの標準UIで完結できるため、ノーコードで業務アプリを構築したいユーザーにも扱いやすい構成です。ここでは、基本の3ステップを押さえながら、実際の画面操作をイメージしやすいように解説を進めます。

 

1. ドロップダウンフィールドを追加する

フィールドを追加するにはまず対象のアプリを開き、右上の「アプリの設定」から「フォーム」を選択します。フォーム編集画面が表示されたら左側のフィールド一覧から「ドロップダウン」を選び、ドラッグ&ドロップでフォーム内の任意の位置に配置します。

 

これでドロップダウンフィールドの追加は完了です。以降はこのフィールドに名称や選択肢などの具体的な設定を行っていきます。

 

1. ドロップダウンフィールドを追加する

 

2. フィールド名・選択肢を入力する

フィールドを追加した後はフィールド名と選択肢を設定します。フィールド名にはユーザーが見てすぐに内容を理解できるような明確な名称を入力しましょう。例えば「部署」「対応ステータス」「カテゴリ」など、業務に即した名称が望ましいです。次に選択肢のリストを1行ずつ入力します。選択肢の並び順も利用頻度や業務フローに合わせて整理しておくと、ユーザーが選びやすくなります。

 

2. フィールド名・選択肢を入力する

 

3. 必須設定を有効にする

入力漏れを防ぐために必要に応じて「必須項目」の設定を行います。フィールドの設定画面で「必須にする」のチェックボックスを有効にすると、レコード登録時にこのフィールドを空欄のままにできなくなります。

 

例えば対応ステータスや申請区分など入力が欠けると処理が進まなくなるような重要項目には、この設定を適用しておくと安心です。設定後は必ずアプリを保存し更新して反映させましょう。

 

3. 必須設定を有効にする

 

 

kintoneドロップダウンの設計時に知っておくべき制限・注意点

kintoneドロップダウンの基本的な設定方法を押さえたところで、次に確認しておきたいのが設計や運用時の注意点です。本章ではドロップダウンを使う上での制限や注意点について解説します。事前に仕様上の制限を理解しておくことでアプリの設計段階から安定した運用を見据えた構築が可能になります。

 

特に選択肢の数や入力可能な文字数には注意が必要であり、想定外のパフォーマンス低下やエラーを防ぐためにはそれぞれの上限を把握したうえで設計することが重要です。ここではkintoneでドロップダウンを使う上での見落としがちな注意点についてお伝えします。

 

選択肢の多さによる動作遅延に注意する

ドロップダウンフィールドは選択肢が多くなるほど、表示時や操作時に動作が重くなる傾向があります。選択肢が多すぎると画面の応答性が低下し、ユーザーがストレスを感じやすくなります。kintoneでは1フィールドあたり最大1,000件までの選択肢を設定できますが、実務においてはパフォーマンスを考慮し、30件程度を目安とするのが現実的です。

 

大量の選択肢が必要な場合は、ルックアップフィールドや複数のドロップダウンに分割して活用といった代替手段を用いることで表示速度の低下を防ぎつつ、目的に合ったデータ入力が実現できます。

 

文字数・値の制限に注意する

ドロップダウンに登録できる1つの選択肢には文字数や値に関する明確な制限があります。表示されるラベル文字列は最大128文字までとなっており、それを超える入力は保存できません。

 

また日本語と英数字、記号を混在させる場合には見た目の整合性が崩れやすいため意図的な設計が求められます。特に外部ツールとのデータ同期やCSV出力などを行う予定がある場合には、設計段階から文字数と値の整合性を意識することが重要です。

 

kintoneドロップダウンを連動させる方法

本章では複数のドロップダウンフィールドを連動させる方法について解説します。例えば「都道府県」を選ぶとその内容に応じて「市区町村」の選択肢が変わるといった構成にすれば、項目が絞られ素早い入力が可能になります。

こうした連動処理は標準機能のみでは実現できませんが、JavaScriptのカスタマイズやプラグインを活用することで柔軟かつ効率的に構築可能です。ここでは2つの主要な実装方法を紹介し、それぞれの特徴や適用シーンを明確にしていきます。

 

kintoneドロップダウンを連動させる2つの方法

 

JavaScriptでドロップダウンを連動させる

より柔軟な連動処理を実現するためにはJavaScriptによるカスタマイズが有効です。例えば親となるドロップダウンの選択値を取得し、それに応じて子ドロップダウンの選択肢を動的に生成・更新するという処理を記述することでリアルタイムで連動させることが可能です。

 

設定にはkintoneのカスタマイズ用イベント(例:app.record.create.change.フィールドコード)を活用し、条件分岐や選択肢の制御を記述していきます。コードの記述が必要なため技術的な知識は求められますが、自由度の高い実装が可能であり、大規模な業務アプリにも対応できます。

 

プラグインでドロップダウン連動を実現する

JavaScriptの記述に不安がある場合はプラグインを利用することで連動機能を簡単に実装できます。連動処理に特化したプラグインは管理画面からの設定だけで項目の親子関係を構築できるようになっており、直感的な操作で導入可能です。

 

多くのプラグインでは親ドロップダウンの選択に応じて子の選択肢を絞り込むだけでなく、他のフィールドと連動した自動入力や表示制御など、より高度な処理にも対応しています。導入後の保守や他アプリとの互換性を考慮しながら、自社の要件に合ったプラグインを選ぶことも重要です。

 

kintoneドロップダウンを拡張できるおすすめプラグイン一覧

本章ではkintoneドロップダウンの機能をさらに強化できるプラグインを紹介します。標準機能やJavaScriptによるカスタマイズには限界がありますが、プラグインを活用することで非エンジニアでも高度な設定や連動処理を簡単に実装することが可能になります。ここでは選択肢の絞り込みや連動処理、自動入力といった機能を実現できる主要な2つのプラグインを取り上げ、それぞれの特徴や活用シーンを解説します。

 

株式会社ジョイゾー|ドロップダウン絞り込みプラグイン

ジョイゾー社が提供する「ドロップダウン絞り込みプラグイン」は、親子関係にある2つのドロップダウンフィールドを連動させることができるツールです。設定はkintoneの管理画面上で完結し、JavaScriptの知識がなくても導入可能です。

 

親ドロップダウンの選択内容に応じて子ドロップダウンの選択肢を自動的に切り替えることができ、都道府県と市区町村のような階層データの入力に最適です。設定画面も直感的で扱いやすく、スモールスタートで導入したい企業にも適しています。業務効率の向上とユーザーの入力ミス削減に効果が期待できます。

 

株式会社Crena|選択肢絞り込みプラグイン

Crena社が提供する「選択肢絞り込みプラグイン」は、条件に応じて1つのドロップダウン内の選択肢を動的に制御できるのが特徴です。親子連動(多階層を含む)や、特定のフィールド値に応じた選択肢の表示/非表示など、柔軟な制御に対応。また複数のフィールドを連動させた複雑な制御にも対応しており、業務要件が多岐にわたるケースでも柔軟に対応できます。設定もGUIベースで簡単に行えるため、現場主導のアプリ運用にも向いています。

 

まとめ

kintoneのドロップダウンフィールドは入力ミスの防止やデータの標準化、業務効率の向上に直結する重要な機能です。

 

ラジオボタンやチェックボックスとの違いを理解した上で、適切な選択形式を使い分けることで現場の入力作業が格段にスムーズになります。また標準UIによる基本設定に加え、JavaScriptやプラグインを活用すればより柔軟で実用的なフォーム設計が実現できます。

 

設計時には選択肢の数や文字数制限、連携先の仕様などにも注意し将来の運用を見据えた設計を行うことが重要です。目的に合ったドロップダウン活用によってkintoneアプリの完成度は大きく高まるでしょう。

 

弊社ではkintoneの初期導入支援からカスタム開発、外部システム連携、kintoneを強化するためのプラグイン「Smart atシリーズ」を提供しています。フィールドの表示・編集権限を適切に設定したい、APIとプラグインのどちらを使うべきかの相談をしたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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プロフィール

  • M-SOLUTIONSメディア編集部

    10年以上kintoneに携わっているkintoneのスペシャリストチーム。 kintoneだけでなく、サイボウズ関連製品や最新テクノロジーにも精通。 kintoneをより便利にする情報をお届けします。 kintone認定アソシエイト・アプリデザインスペシャリスト・カイゼンマネジメントエキスパート取得者所属。

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