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【kintone】「オプション・ワンプラグイン」徹底解説!できること、導入方法、活用例を紹介
kintoneでアプリを運用していると、「もう少しこんな機能があれば」「標準機能だけでは物足りない」と感じることはありませんか?
そんなときに活躍するのが、M-SOLUTIONSが2025年5月28日にリリースした「オプション・ワンプラグイン」です。このプラグインは、kintoneアプリに簡単設定で多様な機能を追加できるサービスです。
プログラミングをしなくてもカスタマイズができるため、kintoneの特徴を更に引き出すことが可能です。本記事では詳しく解説していきます。
「オプション・ワンプラグイン」でできること。機能を紹介
オプション・ワン プラグインは、kintoneアプリに多様な機能をノーコードで簡単に追加できるプラグインです。1つのプラグインで27種類の機能をkintoneに追加できます。プログラミングの知識がなくても設定でき、社内の担当者が変更できるため、ユーザーの要望に応じて迅速かつ柔軟に対応できます。
主な機能には、詳細な入力制御、ステータスごとの必須チェック、条件付きフィールドの表示制御などがあり、kintoneの標準機能では対応できない業務ニーズに対応しています。これにより、企業ごとの業務フローに合わせたアプリのカスタマイズが可能となり、業務効率の大幅な向上が見込めます。
さらに、用意された機能の中から必要なものを選んで設定できるうえ、業務に合わせた機能の追加開発も可能なため、自由度が高くなっています。これにより、将来的な業務変更にも柔軟に対応できる拡張性を確保できます。
導入方法:プラグインのインストールとアプリへの設定手順
オプション・ワンプラグインの導入は、一般的なkintoneプラグインと同様の手順で行います。
まず、kintoneシステム管理者が管理画面からプラグインを追加する必要があります。kintoneの画面上部の歯車の形をした[設定]アイコンをクリックし、[kintoneシステム管理]をクリック後、
「プラグイン」をクリック。
「プラグインを追加」でオプション・ワンプラグインを追加します。
次に、アプリ管理者が各アプリの設定画面でプラグインを適用します。「レコードの一覧」画面で、画面右上にある歯車の形をした[アプリを設定]アイコンをクリックし、「カスタマイズ/サービス連携」の「プラグイン」から設定を行います。
そのあとjavascript/CSSカスタマイズ機能に専用のJSファイルをアップロードします。
最後にアプリの更新を行うとオプション・ワンプラグインが設定されます。設定画面では、追加したい機能を選択し、対象となるフィールドやステータスを指定するだけで簡単に機能を有効化できます。
設定テンプレートを活用しよう
オプション・ワンプラグインの大きな魅力の一つが、用意されたテンプレートで簡単設定が可能という点です。機能の対象フィールドや対象ステータスを変更するだけで簡単に設定できるため、技術的な知識がなくても直感的に操作できます。
テンプレートには、よく使用される設定パターンがあらかじめ用意されており、業務に応じて選択するだけで適切な機能設定が可能です。例えば、「承認フロー用の入力制御テンプレート」や「営業活動管理用の必須チェックテンプレート」など、業務シーン別のテンプレートが用意されています。
また、テンプレートを基にしてカスタマイズも可能なため、企業独自の業務ルールに合わせた微調整も簡単に行えます。これにより、導入初期から運用開始まで、短期間での展開が実現できます。
活用例
オプション・ワンプラグインは様々な業務シーンで活用できます。
営業管理での活用
案件の進捗ステータスに応じて入力必須項目を動的に変更できます。例えば、「商談中」ステータスでは顧客担当者情報の入力を必須とし、「受注確定」ステータスでは契約金額と納期の入力を必須とするなど、業務フローに合わせた柔軟な制御が可能です。
人事管理での活用
従業員の雇用形態や部署によって表示するフィールドを変更できます。正社員には人事評価関連のフィールドを表示し、契約社員には契約期間関連のフィールドを表示するなど、対象者に応じた最適な入力画面を提供できます。
プロジェクト管理での活用
プロジェクトの種類やフェーズに応じて必要な情報の入力を制御できます。開発プロジェクトでは技術仕様書の添付を必須とし、営業プロジェクトでは提案資料の添付を必須とするなど、プロジェクト特性に応じた管理が可能になります。
価格
オプション・ワンプラグインは、企業の規模や利用するアプリ数に応じて選択できる4つのプランを用意しています。すべて年額制となっており、1ドメインあたりの価格設定となっています。
スタータープラン
150,000円/年(税抜) 2アプリまで利用可能で、小規模な導入や試験的な運用に最適なプランです。限定的な業務アプリでプラグインの効果を検証したい企業におすすめです。
スタンダードプラン
300,000円/年(税抜) 5アプリまで利用可能で、中小企業や部門単位での導入に適したプランです。営業管理、顧客管理、プロジェクト管理など、主要な業務アプリに機能を追加できます。
プロフェッショナルプラン
600,000円/年(税抜) 20アプリまで利用可能で、中規模企業や複数部門での本格的な活用に対応したプランです。各部門の多様な業務アプリに対して柔軟な機能拡張が可能になります。
エンタープライズプラン
1,000,000円/年(税抜) 50アプリまで利用可能で、大企業や全社規模での展開に適した最上位プランです。全社的な業務システムの統一と効率化を実現できます。
重要な注意点として、オプション・ワンプラグインの利用にはkintoneスタンダードコースの契約が必要です。また、1ドメイン1契約で複数のアプリでご利用いただけますが、複数のドメインでご利用の場合は別途契約が必要となります。上記は税抜き価格のため、別途消費税が必要となります。
各プラン内であれば、27種類すべての機能を無制限で利用できるため、アプリ数の制限内で最大限の機能拡張が可能です。プラン選択の際は、現在運用中のアプリ数と将来的な拡張予定を考慮して適切なプランを選択することをお勧めします。
プラグイン設定画面の詳細
オプション・ワンプラグインの設定画面は、直感的で使いやすいインターフェースが特徴です。設定画面では、追加したい機能をテンプレートで登録ができて、必要なカスタマイズの設定をノーコードで実装できます。
各機能の設定では、対象となるフィールドをドロップダウンメニューから選択し、適用条件をチェックボックスやラジオボタンで指定するだけで完了します。
また、設定の保存や削除も簡単で、複数の設定パターンを保存しておいて切り替えることも可能です。これにより、業務の変化に応じて柔軟に設定を調整できます。
利用にあたっての注意点
オプション・ワンプラグインを利用する際には、いくつかの注意点があります。まず、kintoneスタンダードコースのご契約が必要です。ライトコースでは利用できないため、事前にコースの確認が必要です。
また、1ドメイン1契約で、1契約で複数のアプリに利用可能ですが、利用規模に応じた適切なプランの選択が重要です。企業規模や利用予定のアプリ数を考慮して契約を検討しましょう。
機能設定の際には、複数のプラグインをkintoneのアプリに適用する場合、プラグイン同士が競合する可能性があります。運用に支障がないことを検証した上で、アプリにプラグインを適用することが推奨されています。
さらに、設定変更後は必ずテスト環境での動作確認を行い、本番環境への適用前に十分な検証を実施することが重要です。特に業務に大きな影響を与える設定変更の場合は、段階的な展開を検討することをお勧めします。
まとめ
オプション・ワンプラグインは、kintoneの標準機能では対応できない業務ニーズに応えるサービスです。プラグイン1つで27種類の機能を追加でき、ノーコードで簡単に設定できることから、技術的な知識がない担当者でも効果的に活用できます。
お客様の業務効率化とkintone本来の価値最大化に貢献するこのプラグインは、kintoneをより強力な業務改善ツールに進化させてくれます。企業の成長に合わせて柔軟に機能を追加・変更できるため、長期的な視点での業務システム構築にも最適です。
kintoneの活用をさらに進めたい企業や、標準機能では物足りないと感じている担当者は、ぜひオプション・ワンプラグインの導入を検討してみてください。適切な導入と設定により、業務効率の大幅な向上と、より使いやすいシステム環境の実現が期待できるでしょう。
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