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kintoneで構築した目標管理(MBO)アプリを紹介します。【M-SOL社内事例】
この記事では弊社M-SOLUTIONSが利用している目標管理アプリ(kintoneで構築)についてご紹介します。kintoneで目標管理(MBO)をしたい方にはおすすめです。ぜひご覧ください。
導入のきっかけ
M-SOLUTIONSでは、目標管理は元々別の目標管理システムを利用していました。そんな中、kintoneを社内の販売管理として利用し始めたところ、目標管理システムもkintoneにまとめられるのでは?と社内から意見がでてきました。そこで、利用していた目標管理システムを参考に目標管理アプリをkintoneで構築してみることにしました。
誰が構築した?
弊社内で構築しました。弊社はkintone開発を手掛けているのでエンジニアが開発することもできましたが、目標管理システムはそこまで複雑ではなかったので、弊社の管理部(人事部門)のメンバーが構築しました。
構築した目標管理(MBO)システム
導入してよかったこと
まず操作説明が楽でした。kintoneはすでに販売管理の用途で社内で利用されていました。そのため、社員がkintoneの操作に慣れており、目標管理アプリの操作説明に手間がかかりませんでした。
2つ目はkintoneが目標管理システムとして十分に使えたことです。kintoneには目標管理システムを構築するために必要なアクセス権や集計、通知、プロセス管理の機能が揃っていました。そのため以前利用していた目標管理システムと同等の機能を搭載できました。
そして3つ目はコスト削減ができた点です。元々利用してた目標管理システムをkintoneにまとめることができたので、システムの利用料を節約できました。
どのように利用するのか?
目標管理アプリの使い方は以下の図の通りです。
まず社員が1人1レコードを作成し、自分の半期目標を登録します。目標が登録されると上長宛に通知が発信されます。
弊社ではLINE WORKSをコミュニケーションツールとして利用しています。kintoneの通知をLINE WORKSに通知したいので、Smart at messageという kintoneとチャットツールを連携させるツールを利用しています。社員の目標登録が完了したら、LINE WORKS経由で上長に通知される仕組みを構築しています。
社員の目標登録が終わると上長のLINE WORKSに通知が飛ぶ
期末になると、kintoneから評価入力時期を知らせるリマインド通知が来ます。期初に登録したレコードに社員は自分の実績と自己評価を登録します。上長も同様に自分の管理している社員の評価を登録します。評価が終わったら管理部(人事部)とCEOに通知が送信され、最終確認します。
その他に設定していることは?
レコードのアクセス権を設定しています。社員はこの機能により自分が登録したレコード以外は閲覧できません。一方で上長や管理部のメンバーは自分が担当する社員のレコードを横断して閲覧できます。
またJavaScriptカスタマイズも設定しています。JavaScriptカスタマイズは評価点の自動算出のために設定しています。社員と上長が評価入力すると、自動的に評価が算出されるように設定しています。
「カスタマイズはハードルが高いな…」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、目標管理システムを構築した当初、kintoneにIF関数の機能がありませんでした。そのためJavaScriptカスタマイズを設定していました。現在ではkintoneにIF関数の機能があるため、JavaScriptを利用しなくても、特殊な計算方法でなければ、評価の自動算出はノーコードでも設定できます。
目標管理(MBO)アプリの評価画面。自動的に評価が算出される
その他工夫した点
検索拡張プラグインを利用して、目標管理(MBO)アプリの一覧画面に検索窓を設置し、社員の評価を検索しやすくしています。特にマネージャーは階層が上になるほど複数人の評価を確認する必要があります。検索のしやすさは重要です。
またマネージャーの評価漏れが無いように既読チェックプラグインを利用して、未読のレコードを赤文字で表示しています。社員が自分の評価を見落とすことはないですが、マネージャーは複数人の評価を確認するので、見落としが発生しがちです。それを防ぐために既読チェックプラグインを利用して、未読のレコードを分かりやすくしています。
目標管理(MBO)アプリの一覧画面
以上MSOLの目標管理アプリの紹介でした。kintoneは目標管理での利用に向いているサービスです。kintoneで目標管理に興味がある方はぜひトライしてみてください。