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ChatGPT(GPT-4)でkintoneのカスタマイズ(プラグイン)はできるのか?
kintoneは、ビジネスアプリケーション作成プラットフォームで、ノーコードでもアプリが作成できます。
複雑な機能を実装したい場合はJavaScriptを利用してカスタマイズができます。
ChatGPT(GPT-4)は、OpenAIが開発した大規模な言語モデルで、文章生成、質問応答、要約、翻訳など、多岐にわたる応用が可能です。
ChatGPTはコード生成もでき、エンジニアの仕事を一部奪う可能性も話題になっています。
今回、ChatGPTでkintoneのJavaScriptカスタマイズができるかどうかを実験しました。
kintoneでChatGPTを活用することに興味がある方にオススメです。詳細をご覧ください。
追記(2023/11/2)
M-SOLUTIONSは2023/10/26にChatGPTとkintoneを連携させるプラグイン、Smart at AI for kintone Powered By GPTを発売しました。kintone上でChatGPTを利用したい方はこちらをご覧ください。
ChatGPTで検索機能を作ってみる
ChatGPTを使って、何のkintoneのカスタマイズを作るかを考えたところ、kintoneの一覧画面にシンプルな検索機能を追加することに挑戦しました。
これは、私たちが2つの検索プラグイン、検索拡張プラグインと横断検索プラグインを販売しているため、ChatGPTでも作成できるかどうか興味を持ったからです。
検索拡張プラグインはkintoneの一覧画面に検索窓を設置できるプラグインです。
アプリ内の入力項目やメニューレイアウトを簡単に設定することができます。
検索条件は最大50件まで表示でき、kintoneの検索を強化できます。
横断検索プラグインは複数アプリに点在している必要情報を、一度の検索ですぐに検索できるプラグインです。
指定のアプリ、フィールドのみを検索しますので、全体検索のように全て検索するのではなく、必要なアプリの情報だけを検索します。
もしChatGPTで高品質な検索機能が作成できると、私たちのサービスの競争力がなくなってしまいますが、恐れずチャレンジしてみたいと思います。
ChatGPT(GPT4)にkintoneカスタマイズのプロンプトを投入
kintoneの一覧画面に検索機能を実装すべく以下のプロンプトを投入してみます。
kintoneをカスタマイズするJavaScriptコードを生成してください。仕様は以下の通りでお願いします。
・kintoneのアプリの一覧画面からアプリのレコードを絞り込み検索できる検索機能
・検索欄にテキストをいれて、検索ボタンを押下すると、レコードが絞り込まれる
・検索対象は”氏名”のフィールド
・日本語で検索ができる
すると、以下のコードが生成されました。
このコードをkintoneに実装したところ、検索機能が一覧画面に表示されました!
早速、検索してみましょう。
キーワードを入れて、検索ボタンを押してみましたが、検索は動きませんでした。残念。
追加のプロンプトを投入
プログラムが上手く動作しなかったため、修正が必要と判断しました。
そのため、次のようなリクエストを行いプログラムを修正するように求めました。
検索ボタンを押しても検索されませんでした。プログラムを修正してください。
その結果、次のようなコードが生成されました。
修正したプログラムを適用してみましょう。
今回も試しましたが、残念ながら検索ボタンを押しても絞り込みができませんでした。
もっと具体的な指示を追加すれば、機能するコードを作成できるかもしれませんが、それにはプログラミングの知識が必要になりそうです。
そのため、ChatGPTだけではkintoneの検索機能を作成するのは難しそうでした。
他の簡単なカスタマイズならできるか試してみた
検索機能は実装できませんでしたが、他の簡単なカスタマイズができるかを試してみました。
試したカスタマイズは次のようなカスタマイズです。
kintoneの詳細画面で、氏名のフィールドの値を青色にするJavaScriptカスタマイズのコードを生成してください。
その結果、次のようなコードが生成されました。
実装して、詳細画面を開きます。
驚いたことに、フィールドの値の色が青に変わりました。
これは素晴らしいですね。
簡単な書式編集であれば、ChatGPTを使って手軽に色を付けられることがあるようです。
まとめ
ChatGPTでkintoneのカスタマイズはできるのか?を試してみました。
まとめとしては、書式などの簡単なカスタマイズはある程度できそうです。
一方で複雑な機能をもつプログラムの生成は難しそうです。
なおChatGPTによるコード生成は、必ずしも期待通りのものではなく、エラー対策不足やセキュリティリスクがあります。
技術向上や詳細なプロンプトを作成することで解決できるかもしれませんが、ChatGPTのコードをkintoneに適用する場合は、自己責任で使ってください。
ChatGPTはkintoneだけでなく、さまざまな用途で活用できます。
興味がある方はぜひ試してみてください。
また、kintoneに検索機能を実装したい場合は、検索拡張プラグインや横断検索プラグインがおすすめです。
トライアルも利用できますので、興味がある方はぜひお試しください!