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【kintone】文字列を結合する方法【7選】
この記事は、kintone(キントーン)のフィールドの文字列を結合する方法を説明します。
kintoneは複数フィールドの文字列の値を結合することができます。
そしてその結合した値を別のフィールドに格納できます。
文字列結合は様々な方法で実現できるので、1つずつ紹介します。
kintoneの文字列結合プラグインを含めた |
kintoneの基本機能で文字列結合をする
kintoneは文字列を結合する機能があります。
例えば、文字列(1行)フィールドでは「&」演算子を利用できます。
「&」演算子を利用することで、複数のフィールドを結合できます。
▼[&演算子]文字や数値の結合
利用例は以下のようなケースです。
例:「姓」フィールド 「名」フィールドの値を結合し、「姓名」フィールドに値を出力する。
しかし、全てのフィールドを結合できるわけではありません。
「&」演算子で結合できるフィールドは以下の通りです。(2021/6/25現在)
文字列(1行)/数値/計算/ラジオボタン/ドロップダウン/日付/時刻/日時/ルックアップ/レコード作成者/レコード更新者/レコード作成日時レコード更新日時
そのため、チェックボックス、複数選択、ユーザー選択やレコード番号など、対応していないフィールドタイプを結合したい場合は、他の方法で結合する必要があります。
(なお、チェックボックスと複数選択はIF関数とCONTAINS関数を利用すれば、結合できる場合もあります。)
「文字列結合」系のkintoneプラグインで結合する
プラグインを利用して、文字列結合を実現できます。プラグインは2種類あります。
サンプルプラグイン(文字結合プラグイン)
Cybozu Developers Networkに公開されているサンプルプラグインです。
このプラグインを使うと、標準機能では結合できないフィールドタイプの値を結合できます。
例えば、文字列(複数行)、ユーザー選択、組織選択、グループ選択、リンクなどです。
詳しくはこちらのWebサイトで確認ください。
他にも、結合する文字列の間に接続用の「記号」を設定できたり、結合した文字列を文字列(1行)フィールド以外のリッチエディターや文字列(複数行)フィールドにも出力ができます。
ただ、このプラグインはあくまでもサンプルです。
動作保証はされていません。
利用にはリスクがあるので十分に注意してください。
文字列結合プラグイン
M-SOLUITONS株式会社が提供しているプラグインです。
こちらのプラグインはサンプルプラグインと機能は似ていますが、動作保証されており、サンプルプラグインより高機能です。
例えば、結合できるフィールドの種類は、サンプルプラグインより多いです。
比較表にまとめましたので、参考にしてください。(2021/6/25現在)
結合元になる項目
フィールド名 | 標準機能 | サンプルプラグイン | 文字列結合プラグイン |
文字列(1行) | ◯ | ◯ | ◯ |
文字列(複数行) | ◯ | ◯ | |
数値 | ◯ | ◯ | ◯ |
ラジオボタン | ◯ | ◯ | ◯ |
チェックボックス | ◯ | ◯ | |
複数選択 | ◯ | ◯ | |
ドロップダウン | ◯ | ◯ | ◯ |
日付 | ◯ | ◯ | ◯ |
時刻 | ◯ | ◯ | ◯ |
日時 | ◯ | ◯ | ◯ |
リンク | ◯ | ◯ | |
ユーザー選択 | ◯ | ◯ | |
組織選択 | ◯ | ◯ | |
グループ選択 | ◯ | ◯ | |
ルックアップ | ◯ | ◯ | ◯ |
リッチエディター | |||
計算 | |||
添付ファイル | ◯ | ||
ステータス | ◯ | ||
作業者 | ◯ | ||
レコード番号 | ◯ | ||
レコード作成者 | ◯ | ◯ | |
レコード作成日時 | ◯ | ◯ | |
レコード更新者 | ◯ | ◯ | |
レコード更新日時 | ◯ | ◯ |
結合先になる項目
フィールド名 | 標準機能 | サンプルプラグイン | 文字列結合プラグイン |
文字列(1行) | ◯ | ◯ | ◯ |
文字列(複数行) | ◯ | ◯ | |
リッチエディター | ◯ | ◯ |
再結合
文字列結合プラグインは文字列を再結合する機能があります。
例えば、文字列の結合ルールをプラグインで変更した際に、過去に結合したフィールドの値を更新したいケースがあります。
その際に再結合機能がないと、1つ1つのレコードを編集して更新する必要があります。
再結合機能があれば、一括でレコードの値を更新できるので便利です。
区切り文字
結合する文字列の間に区切り文字を設定できます。
例えば、フィールドAの値「2021」とフィールドBの値「001」があるとします。区切り文字を「-」と設定した場合、「2021-001」と結合して出力できます。
また複数選択ができるフィールドで複数の値が登録された時に、選択肢した値の間に区切り文字を設定できます。
具体的には、チェックボックス、複数選択、添付ファイル、ユーザー選択、組織選択、グループ選択のフィールドです。
例えば、チェックボックスで、「A」「B」「C」の値があり、「A」「B」「C」全ての値が選択されたて、区切り文字を「_」と設定した場合、「A_B_C」と結合して出力できます。
kintone連携サービスの中の機能で文字列結合する
連携サービスの中には、文字列結合を実現する機能を持っているサービスがあります。
すでに利用しているサービスがあれば、そのサービスを利用して文字列結合を実施しても良いでしょう。
文字列結合できるkintone連携サービス①「krewSheet」
グレープシティ社が提供するkrewSheetは、kintoneの一覧画面をExcel風に表示できるプラグインです。
この機能の中に、文字列を数式で結合できる機能があります。数式を利用することで、文字列結合ができます。
文字列結合できるkintone連携サービス②「krewData」
グレープシティ社が提供するkrewDataは、kintoneアプリのデータを自由に加工できるプラグインです。
データ編集フローを定義して、文字列を結合できます。
文字列結合できるkintone連携サービス③「gusuku Customine」
アールスリーインスティテュート社が提供する「gusuku Customine」でも実現可能です。
カスタマインはjavascpiptカスタマイズをノーコードでkintoneに実装できる連携サービスです。
このサービスを使って文字列結合を実現できます。
kintoneカスタマイズで文字列を結合する
最後の方法としては、kintoneをカスタマイズで文字列結合する方法です。
kintoneはJavaScriptでカスタマイズができまるため、直接コードを書いて文字列結合を実現できます。
カスタマイズができる人が身近にいる場合は、この方法で文字列結合を実現しても良いでしょう。
以上、kintoneで文字列結合をする方法でした。皆様の参考になれば幸いです。
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