導入事例 株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
「現場スタッフがすぐに使える画面の開発」と
「アプリを内製する体制の構築」を支援
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
「現場スタッフがすぐに使える画面の開発」と「アプリを内製する体制の構築」を支援
kintoneの導入支援に関して、株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンの横田様・楠目様・小島様にお話を伺いました。
リテイル本部 部長
RBS&SIS部 兼 リテイルサポート
横田 和弘様
リテイル本部
RBS&SIS部 SIS課
楠目 竜也様
Columbia Digital Technology
小島 宏文様
本部と店舗間のメールとExcelによる情報共有に課題
kintoneをどのように利用していますか?
横田様:kintoneは本部と店舗間のコミュニケーションツールとして利用しています。
弊社はアウトドアに適したアパレル、フットウェア、バッグ&アクセサリーを販売する企業です。
これらの製品を販売するために、日本では直営店・百貨店・アウトレット店を含めて約140店舗を運営しています。
kintoneはその本部と店舗間とのやりとりで利用しています。
具体的には予算/売上報告・店舗シフト・VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)などの業務で利用しています。
kintoneを導入する前の課題を教えてください
楠目様:導入前の課題は2つです。
1点目は店舗と本社間のコミュニケーションに関する課題です。
以前は、メールやTeams、電話等、コミュニケーションツールが多岐に渡り、コミュニケーションエラーも多く、お互いの進捗管理に課題がありました。
2点目はExcelでの情報管理そのものに時間がかかった点です。
「Excelのデータ量が増えてファイルの動きが遅い」「Excelフォームのひな形が揃わず、情報を集約しづらい」という2点が店舗と本社の事務作業時間を増やし、営業活動、販売活動の時間を奪っていました。
kintone選定の流れを教えてください
横田様:店舗での事務作業を効率化し、販売活動に充てる時間をより増やすための業務改善を複数のクラウドサービスで検討していたところ、kintoneが候補の一つにあがりました。
他のサービスとも比較検討しましたが、「自社の業務に合わせたフレキシブルなアプリケーション開発が可能で、店舗の複数の業務に利用出来る」という点でkintoneが弊社に最もフィットすると判断し、導入を決定いたしました。
カスタマイズ開発と内製体制の構築のためM-SOLUTIONSに導入支援を依頼
M-SOLUTIONSに開発を依頼した背景は?
小島様:kintone導入を成功させるポイントは「開発の内製化を成功させること」と考えていましたが、ノウハウのない状態で短期間でそのような体制を構築することは難しいと判断しました。
そこでスタートアップと内製化に向けた体制づくりに協力いただける会社をサイボウズ社に相談したところ、M-SOLUTIONS様をご紹介いただきました。
M-SOLUTIONSの開発に対する評価を教えてください
楠目様:M-SOLUTIONSに開発してもらい、私たちの要望に柔軟に答えて頂き大変助かりました。
例えば、店舗スタッフが使う予算管理アプリの登録画面は既存のExcelに近くなるように依頼しました。
画面が大幅に変わると店舗スタッフに負担がかかるからです。
この依頼に対してM-SOLUTIONSからはkintoneプラグインの「Smart at tools for kintone Excel入力」を提案いただきました。
このプラグインによってkintoneにExcelを添付するだけで各種予算登録ができるようになりました。
この提案により、Excelからkintoneを介してPower BIツールへの各種予算登録が可能となり、共通プラットフォームで売上進捗の確認が行える環境を整えました。
簡単な操作で予算登録が行えるため、店舗側を混乱させることなく運用スタートできました。
また初期開発終了後はアプリを内製開発できる体制を構築するため、3ヶ月のアドバイザリ契約を結びました。
最初の1ヶ月は集中的にkintoneの基礎をレクチャーいただき、残りの2ヶ月間でシフト管理と週報・月報アプリの構築について伴走支援いただきました。
kintoneに関するナレッジの提供はもちろん、プラグインの選定やエラーの切り分け方も教えていただきました。
学習をすれば私たちだけでも構築できたかもしれませんが、それには膨大な時間がかかります。
アドバイザリ契約で支援していただき、立ち上げの時間を短縮できたことは大きな価値でした。
データの一元管理とノウハウシェアを実現
導入効果を教えてください
楠目様:データを一元管理でき、業務改善に繋がりました。
特にタスク進捗を本部と店舗間で共有できた点は大きいです。
今まではメールとExcelでやりとりをしていたので、タスクを本社と店舗でどちらが持っているか不明確なことがありました。
そのタスクをkintone上で共有したことでどちらがタスクを持っているかわかり、進捗が管理しやすくなりました。
その結果、業務効率が改善され、営業活動・販売活動に時間を費やせるようになりました。
横田様:ノウハウのシェアもしやすくなりました。
特にVMD指示は各店舗が他店舗の指示を閲覧できるようになりました。
他の店舗での指摘を自店舗にも反映でき、より良い店舗づくりにつながりました。
今後の展望を教えてください
楠目様:アドバイザリで培ったナレッジを元に、今後は店舗ごとの売り場のスケジュールやToDoを個別管理するアプリを構築したいです。
売り場のスケジュールやToDoは店舗の所属するショッピングモールや百貨店によって変わります。
各店舗の繁忙期を個別管理し、適切なアクションを取れるようにして、更なる売上拡大に繋げたいです。
横田様:最近、DX(デジタルトランスフォーメーション)とよく言われていますが、DXとは日々業務を進化させ続けることだと思います。
他社の事例や新しい開発手法を常に探求し、私たちのビジネスにマッチするものは取り入れていきたいと思っています。
ーありがとうございました。
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパンについて
コロンビアは1938年に米国のオレゴン州で創業。オレゴン州は自然環境が豊かで、アウトドアスポーツが盛ん。
同社はアウトドアに求められる機能性や耐久性を持ったウェアを製造している。
ジャパン社は直営店の運営や販売、マーケティング活動など日本国内での事業展開を行っている。