導入事例 株式会社JR東日本クロスステーション
「最小限のカスタマイズ」と「伴走支援」で
kintoneの社内展開に成功
株式会社JR東日本クロスステーション
「最小限のカスタマイズ」と「伴走支援」でkintoneの社内展開に成功
株式会社JR東日本クロスステーションの伊東様に、M-SOLUTIONSのkintone導入支援について話を伺いました。
kintoneを導入したきっかけは?
伊東様:紙による情報共有を改善するために導入しました。
私が所属する部門、デベロップメントカンパニーでは、JR東日本が保有する駅ナカのテナントを管理しています。
テナントには弊社直営の店舗と他社の店舗が入居しており、店舗と弊社のあいだでは報告・連絡・申請を頻繁にやりとりします。
kintone導入前はこれらのやりとりを紙で管理していました。
紙でのやりとりは印刷・配布・提出に膨大な時間がかかっており、特に申請は全店舗で毎月約1200件ほどありました。
店舗の方々には申請のたびに管理センターまで提出していただく必要があり、手間をかけていました。
この作業を削減するためにシステムを検討していたところ、kintoneを見つけました。
他のパッケージシステムと比較の末、自社の業務に合わせたアプリ開発ができる点に魅力を感じkintoneを導入しました。
M-SOLUTIONSに開発を依頼した経緯は?
伊東様:cybozuDaysのブースでお話したことがきっかけで、M-SOLUTIONSに相談させていただくようになりました。
弊社ではkintoneをテナント管理業務のみならず、社内の多くの業務で活用することを目指していました。
しかし、当時はまだ社内でkintoneの利用実績がなく、kintoneのアプリをたくさん構築するための大規模な予算確保は困難でした。
そんな中、M-SOLUTIONSは私たちの要望に合うように、「最小限のカスタマイズ」と「伴走支援」を組み合わせて、柔軟な提案をしてくださいました。
基幹システムとの連携はM-SOLUTIONSが担当し、その他のkintoneでの業務改善は私たち自身でカスタマイズを行うという提案です。
この提案のおかげで、kintoneを構築できる目処がついたため、M-SOLUTIONSに支援を依頼しました。
支援内容はどうだったか?
伊東様:手厚くフォローいただきました。
特に「伴走支援」は基本から応用までレクチャーいただきました。
レクチャーはM-SOLUTIONSの技術者の方から毎週課題を出してもらっていました。
課題は「最小限のカスタマイズを行ったアプリ」のカスタマイズ内容を設定してみるというものでした。
レクチャーの期間は半年間で、毎週行っていただきました。
この時期は技術習得のために勉強する必要もあり、かなりハードでした。
しかし、M-SOLUTIONSの技術者の方に丁寧にフォローいただいたおかげで、私たちだけでJavaScriptカスタマイズができるようになりました。
結果として、カスタマイズができる内製体制を構築できたので、支援内容にはとても満足しています。
どういったカスタマイズしていますか?
伊東様:さまざまなアプリをカスタマイズしています。
例えば、サブテーブルのカスタマイズを自分達で行いました。
社員研修の管理をkintoneで行っているのですが、そのアプリでは参加者をサブテーブルで管理しています。
研修自体の管理をする場合はサブテーブルでの管理が便利です。
しかし、参加者の出席確認や受講後の連絡にはレコードを分割した方が便利に管理できることがあります。
そのためカスタマイズを行いました。
その他にも稟議アプリで条件に応じたフィールドのアクセス権をカスタマイズしたりしています。
もちろんプラグインなども併用していますが、私たち自身でのカスタマイズも多々行っています。
導入効果はいかがですか?
伊東様:テナント管理業務をはじめとして、総務・人事・経理など多くの社員が関わる業務をkintone化することができ、デジタル化が進みました。
テナント管理業務は申請をほぼすべてkintone化。
申請の仕様が毎年変更になっても、アプリは簡単に修正でき、細かい使い勝手のカスタマイズができています。
また最初に基幹システムと連携していたことで、必要な情報をkintoneに入れておけたので、利用者から便利・使いやすいという評価を受けることができました。
現在は900を超えるアプリを運用しています。
このようにkintoneをフル活用できたのも、最初にM-SOLUTIONSの提案があったからです。
柔軟に提案いただいたからこそ、kintoneの運用を軌道に載せることができました。
各種申請書の電子化による導入前と導入後の帳票比較
催事管理業務のアプリ化による導入前と導入後の帳票比較
今後の展望を教えてください
伊東様:現在はkintoneをデータベースとして、BIツール(Motionboard)と連携させ、活用の幅を広げています。
その他にもLINEWORKSと連携しkintoneをデータベースにチャットボットとしても活用しています。
データベースそのものを社員が気軽に触ることは難しいですが、kintoneであればデータベースの構造を意識せずに、登録・更新作業ができ、データ分析に応用できます。
これからは高度なアプリ作成ができる人材を社内に増やして、さらに活用していきたいと思います。
ーありがとうございました。
株式会社JR東日本クロスステーションについて
JR東日本クロスステーションは、2021年4月1日に設立。
「NewDays」や「HANAGATAYA」などの小売事業、「BECK’S COFFEE SHOP」や「いろり庵きらく」などの飲食事業、「acure」ブランドとしての自動販売機事業や飲料商品開発事業、「ecute」「GRANSTA」などのエキナカ商業施設運営事業を展開する4社が統合した。
「駅という場所を最も価値のある場にどう創っていくか」という使命を元に駅のポテンシャル最大化に向けて取り組んでいる。