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2025/12/22 Smart at message for kintone

kintoneで営業管理を効率化!Excel管理から脱却して業務を自動化・一元化する方法

kintoneで営業管理を効率化!Excel管理から脱却して業務を自動化・一元化する方法
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この記事でわかること

  • 営業管理の基本4領域と、それらをkintoneで一元化する重要性
  • Excel運用の限界と、kintoneによるリアルタイム共有・進捗可視化・承認フロー自動化での解消策
  • kintone営業管理の構築手順と、テンプレート/ルックアップ/権限・通知・改善サイクルの実践ポイント
  • SFA選定の失敗要因と、kintoneの強み
  • プラグイン/外部連携による高度化
  • 業界別活用の具体像
中尾典隆

監修者

中尾典隆

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営業管理において「案件や顧客情報が分散している」「進捗状況の把握に時間がかかる」といった悩みを抱える企業は少なくありません。
特に営業活動は属人化しやすく、情報共有や連携の遅れが事業機会の損失につながる可能性もあります。

本記事では営業組織の業務改善を目指す営業マネージャーや経営層の方々に向けて、kintoneを活用した営業管理の最適化方法について詳しく解説します。
営業管理における基本業務の全体像を整理しながら、導入・運用のポイント、さらには業界別にkintone営業管理をどのように行なっているのかを紹介します。

この記事を読むことで自社の営業管理の現状を見直し、kintoneを活用した業務改善の具体的なイメージを持てるようになります。
営業活動の効率化や情報共有の精度向上を図りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

まずはkintoneについて知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

kintoneで営業管理をするには?

営業管理とは企業の売上活動全体を可視化し、効果的な判断と行動を促すための重要な業務領域です。
しかしExcelや紙による管理では情報が分散しやすく、営業の属人化や進捗の見えにくさといった課題が顕在化します。
特に案件の状況や顧客とのやり取りが個別に管理されることで営業チーム全体での共有が難しくなり、意思決定の遅れや営業機会の損失にもつながります。

この章ではまず営業管理の基本領域とその役割を整理し、従来のExcel管理が抱える課題とそれに対するkintoneの有効性についても解説します。

営業管理の目的と必要な業務領域

営業管理の目的は売上の最大化、業務の効率化、社内での情報共有の円滑化という三つに集約されます。
これらを実現するためには、「案件管理」「顧客管理」「活動履歴管理」「売上管理」という四つの業務領域を押さえておくことが不可欠です。

営業活動の成果を高めるには各領域を個別に管理するのではなく、相互に連携させて活用することが求められます。
次のセクションではそれぞれの領域が果たす具体的な役割と重要性について詳しく見ていきます。

案件管理・顧客管理・活動履歴・売上管理の役割

営業情報を効率よく活用するには各領域の役割を正しく理解し、それぞれを適切に連携させる必要があります。

案件管理は受注に至るまでのステップを記録・管理する役割を担い、営業活動の成果を左右する重要な要素です。

顧客管理では企業名や担当者名、連絡先情報に加えこれまでの取引履歴や属性情報などを管理することで、より的確なアプローチが可能になります。
活動履歴は訪問・架電・メールなどの接点履歴を蓄積し、営業行動の可視化と評価につながります。
そして売上管理は実績と目標を比較・分析することで、営業チームのパフォーマンスを客観的に捉える手段となります。

これらの領域は互いに強く結びついており、情報の連携がとれていない場合には抜け漏れや重複が発生する原因となります。
そのためkintoneのようにアプリ間で情報を紐づけられる仕組みが求められます。

営業データを活かすための「情報の一元化」の重要性

営業活動で得られる情報は多岐にわたり、担当者のノートやExcel、メール、クラウドストレージなどさまざまな場所に点在しがちです。
このような状況では必要な情報をすぐに取得できず、スピーディな意思決定やチーム間での円滑な連携が困難になります。
特に属人化が進むと、担当者不在時の対応や引き継ぎの際に大きな支障をきたします。

kintoneを活用することで案件・顧客・活動履歴・売上といった情報を一つの基盤上に集約でき、検索やレポート出力も容易になります。
情報の一元化は営業活動全体の効率と精度を高めるための前提条件であり、その基盤としてkintoneが果たす役割は非常に大きいと言えるでしょう。

Excel営業管理の限界とkintoneで解消できる課題

営業管理をExcelで行っている企業は少なくありませんが、業務が拡大するにつれ運用の複雑化や属人化が顕在化しやすくなります。
情報の整合性や共有のしやすさといった点で限界を感じる場面も多く、現場のスピードや正確さを損なう原因となっています。

こうした課題に対し、kintoneはクラウドベースの柔軟なプラットフォームとして有効な解決策を提供します。
以下ではExcel運用で生じやすい代表的な問題をkintoneがどのように解消できるのかを具体的に解説していきます。

 Excel営業管理の限界とkintoneで解消できる課題

データ分散・更新遅延・属人化による非効率

Excel運用ではファイルごとに情報が管理され、バージョン管理や更新タイミングが属人的になりやすいという課題があります。
営業担当者がそれぞれ独自の方法でデータを扱っている場合、情報の整合性がとれず、結果として非効率な運用が常態化します。
特に営業メンバーが多いチームでは案件や顧客の最新状況がわからず、後手の対応となることもしばしばです。

kintoneを活用すれば全メンバーが同じ情報基盤で業務を進められるため、こうした属人性が高い運用から脱却できます。

リアルタイム共有や進捗把握が難しい理由

Excelや紙ベースでの管理では情報の更新タイミングが不規則であるため、最新の進捗をリアルタイムで把握することは困難です。
情報共有が遅れることでマネジメント層の意思決定にも遅れが生じ、結果として営業活動全体のスピードが低下します。

kintoneではアプリ上の情報が更新されるたびに自動で反映され、通知機能によって関係者への共有も瞬時に行われます。
そのため情報の鮮度を保ったまま営業活動を推進することが可能になります。

案件・顧客・活動履歴をつなげた情報共有

kintoneでは案件・顧客・活動といった各情報をアプリ間で関連付けることができます。
例えばある顧客に紐づいた案件がどのような進捗を辿っているのか、誰がどのようなアクションを行ったのかといった情報がひと目で把握できるようになります。

情報が連携されていることで過去の接点や進行中のタスク、次のアクションのタイミングをチーム全員が共有でき、ミスや抜け漏れの防止にもつながります。

進捗の見える化と承認フローの自動化

営業管理においては進捗の可視化だけでなく、報告や承認といった社内フローの整備も重要な要素です。
Excelやメールでの承認は手間がかかり、確認漏れや遅延の原因となることがあります。

kintoneでは承認が必要な項目についてワークフローを自動化できるため、申請から承認までの流れを迅速に処理できます。
営業担当者は申請のたびにメールを送る必要がなくなり、マネージャーもアプリ上で即時に内容を確認し判断できるようになります。
これにより営業活動のスピードと正確性が大幅に向上します。

kintone営業管理の作り方

kintoneによる営業管理は単なるツールの導入ではありません。
属人化、情報の分断、進捗の見えづらさなど、営業管理が抱える根本的な課題を見直し、業務プロセスそのものを再設計する抜本的な変革です。

本章ではアプリ設計・データ連携・運用定着という各フェーズにおいて、どのような視点とアクションが求められるのかを明確にし、現場で実践できる構築手順を具体的に解説していきます。

kintone営業管理の作り方

ステップ①:営業管理アプリを設計する

営業管理をkintoneで実現するには、まず「案件アプリ」「顧客アプリ」「活動履歴アプリ」の3つの基本アプリを設計するところから始まります。
これらは営業業務の根幹をなす情報であり、それぞれが役割を持って連携することで、営業全体の動きを可視化する基盤となります。

案件・顧客・活動履歴アプリの基本構成

案件アプリでは商談名やステータス、受注予定日などを記録し進捗管理に役立てます。
顧客アプリには企業情報や担当者名、業種などの詳細を登録し顧客理解を深める情報源として活用します。

活動履歴アプリでは訪問や架電、メールといった営業活動の内容と結果を記録し、行動履歴を追えるようにします。
この3つのアプリを軸に情報を整理し、後の連携や分析がしやすい構成にしておくことが重要です。

テンプレートアプリを使った効率的な導入方法

kintoneには営業管理に適したテンプレートアプリが複数用意されています。
これらを活用することで必要な項目やレイアウトがあらかじめ整備された状態から導入でき、ゼロから設計する手間を省くことができます。

テンプレートを基にした導入であれば非エンジニアでも短期間で初期設定を終えられ、自社業務に合わせてカスタマイズするだけで即戦力として活用可能です。

ステップ②:アプリ間を連携させて情報を一元化

kintoneではルックアップや関連レコードといった機能を活用することで、情報を自動的かつ正確に結びつけ、分断を防ぐ設計が可能です。

これにより営業担当者が必要な情報を瞬時に確認でき、マネジメント層も営業全体の動きをリアルタイムで把握できるようになります。

ルックアップ・関連レコードを活用したデータ連携

kintoneのルックアップ機能を使えば、顧客アプリで登録された情報を案件アプリや活動履歴アプリに自動で引用することができます。
また関連レコードを設定することで、特定の顧客に紐づいた案件一覧や案件ごとの活動履歴を同一画面で確認することも可能になります。

これによりデータの重複入力を防ぐだけでなく、業務の流れをより立体的に把握できるようになります。

案件〜顧客〜活動をつなぐ設定ポイント

アプリ間の連携においては各アプリで共通となるキー項目(例:顧客IDや案件番号など)を定義し、情報が正確に紐づくように設計することが重要です。

また現場のユーザーが直感的に操作できるよう、選択肢の並び順や入力制限、表示レイアウトなども整備しておくことで、誰が使っても同じようにデータを入力・確認できる環境を整えることができます。

ステップ③:チームで活用できる運用設計

せっかく整えたシステムも運用が形骸化すれば情報は更新されず、精度や信頼性が損なわれていきます。
チーム全体で継続的にkintoneを活用していくためには情報共有のしやすさ、役割に応じた適切な権限設定、そして業務フローの変化に柔軟に対応できる改善サイクルの設計が重要です。

コメント機能・通知設定・アクセス権のポイント

営業担当者同士のやり取りをスムーズにするためにkintoneのコメント機能を使えば、アプリ上で直接情報共有が可能になります。
また進捗やステータスの変更時に通知設定をしておくことで、関係者への即時共有も実現します。

加えてアクセス権の細かい設定により、営業チーム、マネージャー、バックオフィスなど、役割ごとに閲覧・編集範囲を明確に区切ることで、情報の漏洩や操作ミスを防ぎながら円滑な運用を可能にします。

運用定着のためのアプリ改善サイクル

運用を継続する中で、「入力しづらい」「欲しい項目がない」といった声が現場から上がることも少なくありません。
kintoneはノーコードで柔軟にカスタマイズが可能なため、そうしたフィードバックを素早く反映し、アプリを改善していくサイクルを仕組み化することが重要です。

定期的な見直しを通じてユーザーにとって使いやすく、業務に合った形に進化させていくことで自然とチームに定着する運用体制が築かれていきます。

SFAツール導入時によくある課題とkintone営業管理の強み

多くの企業が営業支援ツール(SFA)を導入する中で、「導入したものの現場で使われない」「定着しない」といった悩みを抱えています。
高機能であるはずのSFAがなぜうまく活用されないのか。

その背景には現場とのギャップや柔軟性の不足といった共通の課題が存在します。
この章ではSFA導入でよくある失敗ポイントを整理したうえで、それらを乗り越える手段としてのkintoneの強みについて解説します。

SFAツール選定で失敗しやすいポイント

SFAの導入を検討する企業は年々増加していますが、その一方で「導入したが使われない」「想定した効果が出ない」といった失敗事例も少なくありません。
これらの多くは、ツール選定の段階で現場での運用を十分に想定できていないことに起因します。

特に機能が多すぎて操作が煩雑になったり、初期構築や運用変更に専門知識が求められたりといった問題が現場への定着を妨げる要因となります。
ここからはSFA選定で見落とされがちな具体的な落とし穴について解説していきます。

SFAツール選定で失敗しやすいポイント

「機能が多すぎて使いこなせない」問題

多機能なSFAは一見魅力的に映りますが、実際の現場ではそのすべてを使いこなせるケースは稀です。
むしろ項目の多さや操作の煩雑さが業務の負担となり、「入力に時間がかかる」「画面が見づらい」といった不満につながります。

その結果利用が進まず、導入が形骸化してしまうリスクが高まります。

初期設計や運用変更に専門知識が必要なツールの落とし穴

多くのSFAは初期設定や運用変更に高度なシステム知識が求められるため、現場での柔軟な調整が困難です。
例えば項目の追加や表示レイアウトの変更に都度IT部門への依頼が必要となれば、改善スピードが落ち、現場のニーズに即した運用ができなくなります。

このような状況は運用コストの増大と現場の不満を生み、最終的に活用されなくなるという悪循環を生み出します。

中小企業が求める“柔軟性”と“運用のしやすさ”

特に中小企業では大企業向けに設計されたSFAのような大規模・高機能なツールよりも自社の業務にフィットし、現場で使いやすいシステムが求められます。
多機能であることよりも日々の業務の中で「使いやすい」「変更しやすい」と感じられるかどうかが定着の鍵となるのです。

業務の変化に応じて簡単に項目や画面を調整できる柔軟性が、SFA選定において重要視されています。

kintone営業管理が支持される理由

従来型のSFAツールに対して、現場での「使いにくさ」や「運用の硬直化」といった課題が多く指摘されるなか、kintoneはその対極にある存在として注目を集めています。
営業の現場に近い立場の担当者が自らの手で改善や調整を行える運用の自由度、そして直感的に操作できるシンプルなUIにより、特別な研修を受けなくても自然と使いこなせる導入・定着のしやすさが評価されています。

以下ではkintoneがなぜ営業現場で選ばれ、支持されているのかを以下の3つの視点から詳しく解説します。

・現場主導で改善できる

・シンプルなUI

・「現場業務プラットフォーム」としての柔軟性

現場主導で改善できる運用の自由度

kintoneはノーコードでアプリの編集や項目の追加が可能なため、現場の担当者自身が運用を改善していくことができます。
これは「わざわざIT部門に依頼しないと変更できない」という従来のSFAとは異なり、業務の変化に即応できる体制を実現します。

現場で使いながら必要な項目を追加したり、不要な項目を削除したりすることで、業務との親和性を高めながら継続的な改善が可能です。

シンプルなUIで導入・定着までのスピードが早い

kintoneのインターフェースは直感的に操作できる設計になっており、特別なトレーニングを受けなくてもすぐに使い始められます。
これにより導入から定着までの期間が短縮され、営業チーム全体の業務効率化が早期に実現されます。

また操作がわかりやすいため、新しいメンバーの教育もスムーズに行えるという利点もあります。

SFAではなく「現場業務プラットフォーム」としての柔軟性

kintoneはSFAに特化したツールではなく、さまざまな業務に対応できる現場業務プラットフォームとして位置づけられます。
営業管理に限らず、経理、サポート、製造など、他部門の業務アプリとも連携しやすいため、企業全体の業務効率化にも貢献します。

例えば見積書の作成から承認、請求処理までを同じプラットフォーム内で一貫して行えるようにすることで、部門間の情報共有と業務連携を促進できます。

kintoneの営業管理をさらに改善

基本的な営業管理アプリが整ったとしても、実際の業務現場ではさらなる効率化や自動化、他部門との情報連携が求められる場面も少なくありません。
kintoneは基本機能に加えて、プラグインや外部サービスとの連携によって、営業管理の機能を拡張することができます。

この章ではkintoneによる営業管理を一歩進めるための具体的な改善方法を紹介します。

プラグインを活用して営業管理を自動化・効率化する

kintoneは基本機能だけでも多くの業務課題に対応できますが、プラグインを活用することで、より実務に即した自動化・省力化を実現できます。
特に営業現場でありがちな「情報の転記ミス」や「フォロー漏れ」といった課題に対して、プラグインは強力な解決策となります。

ここではkintone上のデータ更新を自動化する「ルックアップコピー先反映プラグイン」と、見込み客への効率的なアプローチを可能にする「メール一斉送信プラグイン」の2つに注目し、その活用方法と導入効果を紹介します。

ルックアップコピー先反映プラグイン

このプラグインはルックアップで参照している元アプリの情報が更新された際に、その内容を自動的にコピー先のアプリにも反映させる機能を持っています。
例えば顧客情報や担当者情報などを顧客アプリで更新した場合、案件アプリや活動履歴アプリにもその内容が自動で反映されるため、手動での修正作業が不要になります。

これにより情報の更新漏れや二重管理のリスクをなくし、常に正確な営業データを維持できます。
特に複数のアプリをまたいで営業情報を扱う企業にとっては、業務効率の大幅な改善につながる手段となります。

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メール一斉送信プラグイン

メール一斉送信プラグインを活用すれば、kintone上に登録された宛先へ一括でメールを送信することが可能になります。
例えば活動履歴アプリに保存された見込み客リストをもとに、ボタン一つでフォローアップメールを一括送信することができます。

これにより営業担当者が毎回手動で宛先を抽出してメールを送る手間が省け、確実かつ迅速にアプローチが実行できます。
定期的なメルマガ配信やキャンペーン告知などにも活用でき、営業活動の自動化と省力化を同時に実現できます。

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外部サービスとの併用で営業活動をスムーズに

営業現場では単体のツールだけで業務が完結するケースはほとんどなく、情報分析やチーム内のコミュニケーション、報告体制など周辺業務との連携が求められます。
kintoneはこうした外部サービスとの連携性に優れており、営業活動のスピードと質をさらに引き上げることが可能です。

例えば蓄積した営業データを外部のBIツールと連携すれば、より高度な分析やKPIの可視化が行えるようになり、意思決定の精度が向上します。
ここでは実務で特に効果を発揮する2つの代表的な連携サービスを紹介します。

Smart at tools for kintone BI接続

このサービスはkintoneに蓄積されたデータを外部のBIツールへと同期し、より高度なデータ分析や可視化を可能にする連携機能です。
例えば複数のアプリに分かれた営業データを統合して売上予実分析を行ったり、営業KPIをダッシュボード化してマネジメント層に共有したりすることが可能になります。

kintone単体では難しい集計やグラフ表示もBIツールとの連携によって、より精度の高い経営判断を支援する環境が整います。

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Smart at message for kintone

このサービスはkintone上のレコード更新やステータス変更などをトリガーにして、SlackやChatworkといったチャットツールへ自動で通知を送ることができる仕組みです。

例えば案件のステータスが「見積提出」から「契約待ち」に変更された際、自動的に営業チーム全体へ通知が送信されることで、情報共有のリアルタイム化が図れます。
これにより重要な進捗情報を見落とすことなく、スピーディなフォロー体制を構築することができます。

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バックオフィスまでつなげて業務全体を一元化する

営業管理の効率化をさらに進めるためには、営業部門だけでなく、見積から請求、入金に至るまでのバックオフィス業務と情報をつなげることが重要です。
kintoneでは見積書の作成アプリと請求管理アプリ、さらには入金管理までをひとつの業務フローとして構築することが可能です。

例えば案件の受注確定をトリガーに見積書が自動で生成され、その内容が請求アプリに引き継がれる設計にすれば業務の重複入力が不要になります。さらに経理部門やサポートチームとも同じ情報をリアルタイムで共有できるため、部門間の連携が強化され、企業全体の業務効率化に寄与します。

業界別に見るkintone営業管理の特徴

営業管理の仕組みは業種や業界によって求められる内容やフローが大きく異なります。
kintoneはその柔軟性を活かして、各業界に合わせた営業管理アプリを構築できる点が大きな特徴です。

この章では製造業、不動産業、サービス業・IT業の3つの代表的な業界において、kintoneを活用した営業管理の具体的な活用方法と、そのメリットについて解説します。

製造業:案件進捗と見積・納期管理の最適化

製造業における営業管理では顧客対応だけでなく、製品の仕様や生産スケジュール、納期の管理といった多岐にわたる情報を扱う必要があります。
特に案件ごとに異なるカスタマイズ対応や複雑な見積条件の管理が求められる場面が多いため、標準的なSFAツールでは柔軟に対応しきれないケースも見られます。

kintoneを活用すれば案件ごとに必要な項目を追加したり、製品別の見積テンプレートを組み込んだりすることができ、個別対応の業務にも柔軟に対応できます。
また受注後の製造スケジュールや納品予定を案件情報と紐づけて管理することで、営業・製造・物流部門の間での情報共有がスムーズになります。

結果として納期遅延のリスクを軽減し、顧客満足度の向上にもつながります。

不動産業:顧客対応と物件情報の一元化

不動産業における営業管理では、顧客情報と物件情報、契約状況などを組み合わせて管理する必要があります。
しかし従来のExcel管理ではこれらの情報が分断されやすく、営業担当者が必要な情報を都度検索したり、更新を忘れたりするリスクがありました。

kintoneを用いれば、顧客と紐づく物件情報を一元的に管理できる環境が整います。
例えば顧客アプリと物件アプリ、契約アプリを連携させることで、ある顧客がどの物件を内見済みか、商談がどこまで進んでいるかといった情報をひとつの画面で把握できるようになります。

こうした情報の可視化によりスムーズな対応と営業の効率化が可能になり、契約までのリードタイム短縮にもつながります。

サービス業・IT業:提案・フォローの見える化と顧客継続支援

サービス業やIT業では営業活動が単なる受注で完結せず、継続的なフォローアップや顧客対応が業務の中心になります。
そのため提案履歴や対応状況、課題管理といった情報の蓄積・活用が非常に重要です。

kintoneを導入することで各案件に対する提案内容や打ち合わせ記録、対応履歴などをすべて記録でき、営業メンバー間で情報を共有しながらタイムリーなフォローを行えるようになります。
また顧客の契約更新や定期訪問といったイベントを管理し、リマインド通知を活用することで対応漏れを防ぎ継続率の向上につながります。

こうした仕組みにより、単なる「案件管理」を超えた「顧客関係の維持・深化」が実現され、LTV(顧客生涯価値)の最大化にも貢献します。

まとめ

営業管理をExcelで行っている企業では、情報の分散や更新遅延、属人化といった課題が顕在化しやすく、それが業務効率の低下や営業機会の損失に直結してしまいます。
こうした状況を根本から改善するための手段として、kintoneのような柔軟かつ拡張性の高い業務アプリの活用が有効です。

kintoneを導入することで、案件・顧客・活動履歴・売上といった情報を一元管理できるようになり、リアルタイムでの共有や進捗の可視化が実現します。
さらに、承認フローの自動化やアプリ間のデータ連携を通じて、煩雑な業務の自動化も可能になります。

また導入初期から現場での定着を見据えた運用設計を行うことで、業務に即した活用が進み、改善サイクルの中で継続的に最適化していくことができます。
加えてプラグインや外部サービスとの連携を活用すれば、営業活動を軸としたより高度な情報活用や自動化も実現できるようになります。

業界や業種ごとに異なる営業管理の要件にもkintoneの柔軟性は十分に対応可能であり、特に製造・不動産・サービス/IT業界においては、それぞれの業務フローに合わせたアプリ設計によって、大きな効果を発揮しています。

Excel管理から脱却し、情報の一元化、業務の自動化、現場への定着、そして全社的な展開へと段階的に進めていくことで営業活動の質とスピードは大きく向上します。
営業組織の持続的な成長を目指すのであれば、今こそkintoneの導入・活用を検討するべきタイミングと言えるでしょう。

弊社ではkintoneの初期導入支援からシステムの構築、外部システム連携、kintoneを強化するためのプラグインや機能拡張ソリューションを提供しています。

プラグインを活用したいけど選び方がわからない、外部サービスの連携方法がわからないなどの相談をしたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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プロフィール

  • 中尾典隆

    新卒で電子カルテメーカーに運用SEとして入社。導入担当した病院の情シスとして転職後、グループウェアの更新時にkintoneと出会い、業務改善の楽しさに目覚める。2020年kintonehive大阪登壇。2023年に合同会社典隆庵を設立し業務改善支援や研修講師を仕事とする。認定資格はカイゼンマネジメントエキスパートを所持。個人としてはサイボウズ公認 kintone エバンジェリストとしても活動。

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