ブログ
【まもなくリリースのレポトンAI】kintone×AIをリードする2社の独占対談!
2024年中にリリースが予定されている「レポトンAI」
従来のレポトンはデータのマッピング等を手動で行っていたが、AIによる自動化・効率化を実現する。
同じくkintoneとChatGPTなどの生成AIを連携する「Smart at AI」とともに、kintone×AIの可能性を大きく広げるツールとなっている。
・これからAIはどうやって利用するのが良いのか
・kintone×AIの活用方法
・AIサービスの開発秘話
などをkintone×AIをリードする2社の代表に話を聞いた。
※今回の対談は2部構成になっています。
後編は記事最下部にリンクがございます。
サイボウズ 社長 青野慶久氏との対談もご覧ください。 <【M-SOL x Cybozu代表対談】kintone x 生成AIでビジネスはどう変わるのか> |
まさに黒船来訪。ドラえもんの世界はもう目の前
-急速に発展したAIについて
吉田氏:実はAIが盛り上がる直前に新しい製品の企画をしていました。
『あとは特許を取得できれば素晴らしい商品が出せるぞ!』という段階で、ChatGPTが出てきたんです。
『…あれ?』となりましたよ。笑
インパクトが大きすぎて事業計画が一つ白紙に…
今までやってきたことの延長線上のアイディアはAIが一瞬で思いついてしまうので、ビジネスをしていく上で根本的な考え方を変えないといけないなと思っています。
植草:吉田さんの言う通り、ChatGPTの衝撃は凄かったですよね。
吉田さんと私は同世代ですが、我々がインターネットビジネスを始めた頃というのは、基盤がある状態の“すでに始まっていた段階”でした。
今回のA I登場は『黒船が来たぞ』という感じで、“最初の段階”だからこそ衝撃的過ぎました。
吉田氏:未だに、なぜこんなに爆発的な処理能力があるのか分かっていないというところも面白いですよね。
植草:そうですよね。それも衝撃的です。
吉田氏:ドラえもんの世界が来たなって感じ。
これから社会はますます発展していくし、人類は多分幸せになっていくんじゃないかな。
生成AI(ChatGPT)登場時の日本。TBS NEWS DIG Powered by JNNより
https://www.youtube.com/watch?v=S_NLBR_b8I8
AIがどんなものか見るだけでもいい
-そんな未来に備えて、AI活用のために我々がすべきこと
吉田氏:効率化という観点ではどうやっても勝てなくなると思います。
人間は“ひらめき”や“課題発見”といったところに、力を発揮してくべきかと。
時間をかけてやるような作業はAIに任せて、人間にしかできないところで、働く価値を見つけていきたいですね。
苦しいと思っていた業務はAIに、楽しいと思える仕事だけやりましょうっていう方向に向かっていくのではないでしょうか。
植草:AI自体はものすごい速度で精度も上がり、やれることも増えてくると思います。
それに合わせて、我々もどうやってAIを使えるか考えていくべきですね。
そのためにも“まずはAIを使う”っていうことが大事です。
使っていくことで、吉田さんの言っているような利用方法も見つかってくるのではないでしょうか。
吉田氏:その通りですね。何度もAIを使うことが大事だと思います。
まだAIを使っていない人は“何ができるか分かっていない”人が多いと思うんですよ。
何ができるか分かるために、使わないといけないし、できないことも、使わないと分からないですから。
例えば、今みんなが使っているスマホも、最初は全く浸透していなかった。
でも、最初の頃からスマホを使っていた人たちのほうが、今も便利にスマホを使えていると思うんですね。
懐疑的な部分とか、怖いところとかあると思いますが、少しずつでも定期的に何ができるのか触ってみてほしいなと思います。
植草: SNSでもいいし、セミナーでもいいし、会社の同僚でもいいし、“使いこなしている人を真似する“のも良いと思います。
パクってみて生産性が上がれば儲けもんです。
ひらめきと作業
-各社でのAIを利用状況について
吉田氏:AIはもちろん使っていますよ。
ただ、今まで通りGoogleで調べたり、プログラムを普通に書き始めたりもします。
でも、ふと『あ、違うわ』と思って、AIを使い始める感じです。
プログラム書くなら「Cursor(カーソル)」というAIを利用した凄いエディタがありますが、それを使うと5倍〜10倍スピード違うなって体感しますよ。
私は割とプログラムを書くのはプロフェッショナルなつもりですが…笑
植草:「Cursor(カーソル)」は最高ですよね〜。
Smart at AIのアップデートでも、アップデート後はどうやって動くかな?みたいな簡易的な確認をしたり、『このアップデートはイケるな!』って思ったりしています。
最近は「Claude 3」も使っています。
吉田氏:7割はAIに作成してもらって、残り3割を人間が精査して詰めていくっていう感じで利用していくのがいいですね。
ソウルウェアでは「GitHub Copilot」を導入しています。
植草:MSOLとしては特に正式導入はしていませんが、利用するのは全く問題ないですね。
社員数も多いので、会社として取り入れるのはこれからだと思います。
私も技術者だから気持ちが分かりますが、今は『自分のコードはAIに負けないぞ』って思って、頑張っている瀬戸際ではないかと。
吉田氏:難しいですよね。プライドもあるから。
植草:そうそう、プライドもありますね。
AIを使うと、もの凄いスピードでコードが出てくるんですよ。
だから技術者的には『本当にコレで大丈夫なのか?』ってなっちゃう。
吉田氏:プライドもあるし、私は絶望しちゃっています。笑
コードが一瞬で出来上がるので、『俺の価値って…』ってなっちゃう。
モノを創る作業って、本当にただ作っている作業の部分と、“ひらめき“の部分がある。
ひらめきに関してはAIではできないですが、作業効率でいうとすでにAIには勝てないですからね。
kintone単体とAIの組み合わせは「Smart at AI」が正解?
-kintoneとAIの可能性
吉田氏:kintoneとAIの可能性ということなら、「Smart at AI」はほぼ正解なのではと思っています。
例えば『kintoneってなに?』という質問には色々な回答があると思います。
業務改善ツールだったり、情報共有プラットフォームだったり。
答えが複数あるものに対して、正解は出せないですよね。
「Smart at AI」はその問いも、答えもお客さんに任せます。というツール。
kintoneに課題はなくても、お客様の業務の中には必ず課題があります。
「Smart at AI」は課題があった時に、どういった答えが欲しいかまでを設定できるので、kintoneに乗せるなら正解に近いツールなのではと思っています。
サイボウズが出したかったでしょうね。笑
植草:ありがとうございます。
タイミング的にも良かったですね。
kintoneとしても、例えば全体検索とか何かしらのAI機能が出てくるのでは?と勝手ながらに思っています。
吉田氏:検索だけでなく、データの集計にも関わってきますが、他社製品には、AさんがAI検索したときに、(権限設定で)Aさんが見ることのできない情報は除外して、検索する機能があります。
こういった機能はサイボウズさんにしかできないと思うので、期待したいですね。
植草:これからのkintone×AI活用は、ソウルウェアさんなら帳票が得意なようにパートナー各社が、それぞれの得意を活かしてどんどん広がっていくと思っています。
MSOLの「Smart at AI」は自由にAIを設計できる、色のないツールです。
これから出てくる色のあるツールとコラボしていて広めていくのも大事だと思っています。
逆にそんなサービスが出てこないとkintoneでのAI活用は促進されないかなと思います。
吉田氏:今までのkintoneもそんな感じでしたね。
kintoneというプラットフォームにはあまり色が無かった。
そこにパートナーたちが営業とかHRとか、帳票とか色のあるツールを販売して、広がっていきましたからね。
なぜAIサービスを作ろうと思ったのか?
吉田氏:“AIに手を出さないというのはIT企業として正しいのか”とは考えていました。
.
.
.
後編ではサービスの開発秘話やサービスに込めた想いについて語っていただきます。
後編は下記の画像をクリックしてご覧ください。
<【kintone×AI】MSOLとソウルウェアのAIサービスに込められた想い>
Smart at AIの詳細はこちらから↓ https://smartat.jp/kintone-solution/ai/ |
レポトンの詳細はこちらから↓ https://u.repotone.com/ |
会社概要
M-SOLUTIONS株式会社
2014年より kintone の取り扱いを開始し、kintone 開発のパイオニア企業としてkintoneと基幹システムとの連携やkintone自体を基幹システムにする大規模案件など幅広いシステム開発を行う一方、Smart atシリーズをはじめとしたkintone の便利なプラグイン・連携サービスも提供。
2020年からは公共事業向けkintone開発も展開。
https://m-sol.co.jp/
株式会社ソウルウェア
2024年5月現在12期目。創業当時3〜4年はECシステムとkintoneのSIがメイン。
SIの経験から「kintoneに帳票は求められている」と考え、現在のレポトンに繋がる商品が生まれ、現在はレポトンとキンコンの2商品をメインに事業を展開。
https://soulware.jp/