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2026/02/03 kintone

kintoneで始めるナレッジ管理|アプリ設計・定着ノウハウ・業種別活用例まとめ

kintoneで始めるナレッジ管理|アプリ設計・定着ノウハウ・業種別活用例まとめ
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この記事でわかること

  • kintoneでナレッジ管理に取り組む意義と、属人化・情報分散が進む背景と課題
  • kintone活用で得られる具体的な効果
  • 実現に向けたアプリ設計の基本ステップ
  • 現場に定着させる運用ポイント
  • 導入前に確認すべき3点
  • 業界別の活用イメージ
中尾典隆

監修者

中尾典隆

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「ナレッジ共有が進まない」「情報が属人化してしまう」といった悩みは業種・業界を問わず多くの企業が抱える課題です。現場では日々の業務を通じて多くの知見やトラブル対応の記録が蓄積されます。これらのナレッジを活用できなければ業務効率やサービス品質に悪影響を及ぼす恐れがあります。

そこで注目されているのが、柔軟なデータ設計と現場の定着性に優れた業務改善プラットフォームであるkintoneを活用したナレッジ管理です。

本記事ではkintoneでナレッジ管理を行うメリットや具体的な実現手順、業界別の活用方法、導入前に確認すべきポイントなどを解説します。ナレッジが自然と集まり、チーム全体で活用される仕組みを構築したい方はぜひ参考にしてください。

まずはkintoneについて詳しく知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。

kintoneのナレッジ管理を始める前に知っておきたい基礎知識

ナレッジ管理は業務で得られた知見や経験を組織内で活かすために欠かせない取り組みです。しかしいざ取り組もうとすると何を共有すべきで、どのような仕組みが必要かが曖昧なまま進んでしまうことがあります。仕組みの設計が不十分なまま運用が始まると、結果として形骸化してしまうケースも少なくありません。

本章ではkintoneを活用したナレッジ管理を成功させるために押さえておきたい前提知識を解説します。

そもそもkintoneのナレッジ管理とは?

ナレッジ管理とは個人やチームが持つ知識や経験、業務ノウハウなどの情報を収集・蓄積し、組織内で共有・活用できるようにする仕組みのことを指します。

ナレッジには文書化されたマニュアルやFAQのようなものもあれば、現場の担当者が体得した手順や注意点のように暗黙知に近いものも含まれます。こうした情報を放置すると、情報の分断や業務の非効率が発生しやすくなります。

そのためナレッジ管理は業務の標準化や教育効率の向上、生産性の改善を目指す上で重要な土台となります。

kintoneのナレッジ管理が必要とされる背景

ナレッジ管理が注目されている背景には現場の属人化や情報の分散といった課題があります。業務が複雑化するなかで、各メンバーが持つ経験やノウハウは業務品質を左右する重要な要素となります。しかしそれらが十分に明文化されず、活用されないまま埋もれてしまうことも少なくありません。

こうした情報の共有・活用がうまく行えないと、トラブルの再発や教育コストの増加、業務の非効率につながりやすくなります。ナレッジ管理の導入はこのような属人化や業務ノウハウの共有不足を未然に防ぎ、組織としての知見を蓄積・活用するための手段として求められています。

kintoneのナレッジ管理で得られる効果

kintoneを活用したナレッジ管理では現場に負担をかけずに情報共有が行えるだけでなく、教育・引き継ぎの効率化や業務改善といった多くのメリットが得られます。

本章ではkintoneでナレッジ管理を行うことで期待できる具体的な効果について、主に4つの観点から解説します。

kintoneのナレッジ管理で得られる効果

情報を探しやすく、共有しやすくなる

kintoneを使えば現場で得られた気づきや対応ノウハウを簡単に記録・蓄積できます。入力のしやすさやモバイル対応により誰でも扱いやすく、情報が自然と集まりやすい点が特長です。

例えば過去の対応事例やFAQ、手順書などを整理した形で残しておけば、トラブルや課題が発生した際にも担当者がすぐに参照して対応できます。情報が一元化されていることで属人化を防ぎ、業務のスピードや精度の向上にもつながります。

さらにkintoneでは「誰が、いつ投稿・編集したか」が自動的に記録されるたり、コメントや通知の機能も備わっており、補足情報の追加や更新もスムーズに行えます。常に最新のナレッジが共有されることでチーム全体での情報活用が加速します。

関連情報をまとめて確認できる

kintoneは異なるアプリ同士を連携させることで、関連情報をひとつの画面にまとめて表示することができます。例えば顧客情報アプリとトラブル履歴アプリをつなげておけば、ある顧客に対してどのような対応をしてきたかを一目で確認できます。

情報が分散された状態では必要な情報を探すだけで時間がかかり、ミスや対応の遅れにつながるリスクも高まります。kintoneの連携機能を活用することでこうした手間を減らし、業務の正確性とスピードを両立することが可能になります。

教育・引き継ぎが効率化される

業務の引き継ぎや新人教育においても、ナレッジの活用は非常に有効です。属人化した情報が明文化されていれば、新たに業務を担当する人が現場のノウハウを短時間でキャッチアップできます。

またマニュアルの更新や運用ルールの変更も特定の担当者に依存することなく全体に展開できるため、情報の鮮度を保ちやすくなります。これにより組織全体の知識レベルを底上げしやすくなります。

ナレッジの活用で業務改善が進む

蓄積されたナレッジは日々の業務に役立てるだけでなく、継続的な業務改善にも活かせます。トラブル対応の履歴から共通する原因を分析すれば、再発防止策の立案や仕組みの見直しにつなげることもできます。

また現場で頻繁に参照される情報や検索されるキーワードをもとに、アプリの改善や新たな共有項目を設けることも可能です。このようにkintoneに蓄積されたナレッジはただの記録にとどまらず、改善アクションの源泉としても機能します。結果として無駄な業務を減らし、生産性の高い組織運営へとつなげることができるのです。

kintoneのナレッジ管理を実現する方法

前章ではkintoneを活用したナレッジ管理によって得られる主な効果やメリットについて紹介しました。ではそうした効果を実現するには、実際にどのようなアプリ設計や運用の工夫が必要なのでしょうか。

ナレッジ管理の重要性が理解できても、具体的な設計や運用方法がわからず導入が進まないケースは少なくありません。kintoneでは目的に応じたアプリ設計と運用体制を整えることで、誰でも扱えるナレッジ共有の仕組みを構築することが可能です。

本章ではkintoneでナレッジ管理を実現するための基本ステップと、定着させるための工夫について解説します。

基本となるアプリ設計の手順

kintoneでナレッジ管理を実現するためにはまず自社の目的や業務に合ったアプリを設計することが出発点となります。いきなり運用を始めるのではなく「誰が・どのような情報を・どのように記録し・誰に共有するのか」といった全体の流れを事前に描いておくことが欠かせません。

情報の記録だけでなく検索や再利用のしやすさまでを見据えた構成にすることで、活用されるナレッジベースとして機能します。そのためにはアプリの構成要素を一つひとつ丁寧に設計し、運用開始後の使いやすさや改善のしやすさまでを考慮して準備することが重要です。

基本となるアプリ設計の手順

Step1:ナレッジの種類と目的を整理する

まずはどのような情報を誰に向けて共有したいのかを明確にする必要があります。例えば業務マニュアルやトラブル対応履歴、FAQ、成功事例の共有などナレッジの種類によってアプリの構成や必要な項目が変わってきます。

目的を整理することで過不足のない設計が可能になり、後の運用もスムーズになります。

Step2:必要な入力項目(フィールド)を設計する

次にナレッジを蓄積するために必要な入力項目を洗い出します。タイトルや本文、投稿者、登録日、タグ、関連部署、参考URLなど情報の検索や活用をしやすくするための項目を設定することが基本となります。

入力内容が曖昧にならないようフィールド名を工夫したり、ラベルフィールドで入力例を明確にすることで、運用のブレも少なくなります。

Step3:投稿しやすいレイアウト・説明文を設定する

アプリの使いやすさは投稿数に直結します。利用者が迷わず入力できるよう、各フィールドに補足説明を加えたり罫線やグループフィールドで区切ったりといった工夫が求められます。

必要のない項目は非表示にする、入力の順序に流れを持たせるといった調整によってナレッジが自然に集まる環境を整えることができます。

Step4:アクセス権や編集権限を設定する

ナレッジの信頼性や安全性を確保するには情報へのアクセスや編集を誰が行えるかを明確に設定しておく必要があります。

「閲覧だけ可能な部署」「編集・追加ができる担当者」など役割に応じた権限設計を行うことで、情報の更新履歴も保たれ安心して運用できます。

ナレッジ管理を定着させるポイント

ナレッジ管理はアプリを作成しただけでは定着しません。日常業務の中で自然に記録され、継続的に活用される状態をつくるには現場に寄り添った仕組みが不可欠です。

例えばUIをシンプルにして投稿のハードルを下げたり、投稿された情報がどのように業務に役立ったかをフィードバックする仕組みを整えると、共有する意義が現場に伝わりやすくなります。

加えて入力項目の整理やアクセス権限の見直し、定期的なメンテナンスを通じて使いにくさや課題を早期に解消していく姿勢が求められます。ここではナレッジを現場に定着させるために欠かせない考え方と工夫のポイントを解説します。

現場の声を取り入れた改善サイクル

運用開始後は利用状況や現場からのフィードバックをもとに内容や使い方を柔軟に見直すことが求められます。

実際に使う人の意見を反映することでより実用的なナレッジ管理の仕組みへと進化していくでしょう。改善のPDCAを継続的に回すことが重要です。

投稿のハードルを下げるUI設計の工夫

「面倒だから書かない」といった心理的な障壁を減らすには誰でもすぐに投稿できるようなUIが大切です。

入力項目を必要最低限にする、スマートフォンからでも投稿できるようにする、参考例を用意するなどの工夫によって投稿数の増加につながります。ナレッジを蓄積するには投稿しやすい環境づくりが欠かせません。

kintoneのナレッジ管理を始める前に確認すべき3つのポイント

kintoneでナレッジ管理を導入する際には、アプリをどう作るか以前に現場がその仕組みを受け入れられる状態にあるかを見極めることが大切です。

十分な準備が整っていないまま仕組みだけを先行させると形骸化や活用されないリスクが高まります。

本章では導入を成功させるために、導入前に確認すべき3つの重要な視点を整理します。

kintoneのナレッジ管理を始める前に確認すべき3つのポイント

現場ヒアリングで自社の課題を把握する

ナレッジ管理がうまく定着しない理由のひとつに現場と経営層の認識のズレがあります。トップダウンで制度を整えても、現場が求めているものと一致していなければ使われることはありません。

そのため導入前には必ず現場ヒアリングを実施し、業務の中でどのような情報が埋もれているのか、どこに属人化があるのかといった具体的な課題を把握することが欠かせません。実際の声をもとに要件をまとめることで無理のない形で仕組みを組み立てやすくなります。

導入後の文化づくりを想定する

ナレッジ管理は仕組みを整えるだけでは定着しません。実際に活用されるには「情報を共有することに意味がある」という意識を組織全体に根づかせる必要があります。

導入当初はルールやフォーマットの整備だけでなく、なぜナレッジを残すのかという意図や背景も丁寧に共有することが重要です。現場の納得感を得ることが継続的な活用の土台になります。制度と文化の両輪を意識した設計が求められます。

まずはスモールスタートで始める

ナレッジ管理は一気に全社展開しようとすると失敗しやすくなります。最初から完璧な仕組みを目指すのではなく、まずは一部の部署や業務領域に限定して始めるのが有効です。

小さく始めることで現場の反応や課題を見ながら柔軟に改善していけるため、結果的に全社への展開もスムーズになります。スモールスタートを前提にした段階的な導入が成功の可能性を高めます。

業界別のkintoneナレッジ管理の使用方法

kintoneを使ったナレッジ管理は汎用的な仕組みだけでなく、業界ごとの特性や課題に応じて柔軟にカスタマイズできる点が大きな強みです。

本章では業種別にどのようなナレッジをどのように管理・活用しているのか、実際の使用イメージを交えて紹介します。

製造業:トラブル対応・技術ノウハウの共有で品質を守る

製造業では現場でのトラブル対応や設備のメンテナンス手順、加工条件の工夫といった技術的な知見が日常的に生まれています。これらは属人化しやすく記録されないままになりがちですが、kintoneを活用することでナレッジとして蓄積することが可能です。

例えば設備ごとに「故障事例」「対応履歴」「再発防止策」などをアプリ化し、写真や図面と紐づけて記録しておくことで過去の対応を参照しながら迅速に処置できるようになります。新人教育や技術継承の場面でも活用しやすく、品質の安定にも寄与するでしょう。

サービス業:接客・対応ノウハウを全店舗で共有

飲食店や小売、美容、宿泊などのサービス業では接客スキルやクレーム対応の工夫といった「人」に依存しやすいノウハウが多く存在します。これらをマニュアルだけに頼るのではなく日々の現場で実際に起きたことをナレッジとして記録することで、全店舗への共有がスムーズになります。

kintoneではスマートフォンからの入力にも対応しているため、現場スタッフが空き時間に投稿・閲覧できる仕組みが整います。本部が投稿内容をチェックしたうえで全店舗に展開すれば、現場のリアルな知見を活かした改善活動が促進されます。

IT・システム業:FAQ・仕様情報をナレッジベース化

IT業界では顧客からの問い合わせ対応や自社システムの仕様に関する情報が多岐にわたります。同じ質問への対応を繰り返すことで時間や労力が無駄になるケースも少なくありません。そこでkintoneFAQや障害対応例、仕様変更の履歴などを蓄積し、ナレッジベースとして運用する方法が有効です。

社内だけでなく外部公開用のビューアツールと連携することで、顧客にも必要な情報を提供できます。これにより問い合わせ対応の効率化と顧客満足度の向上を両立することができます。

まとめ

kintoneを活用したナレッジ管理は単なる情報の記録にとどまらず、業務の属人化を防ぎ、チーム全体の生産性と対応力を高める強力な手段となります。重要なのは現場に自然と使われ、継続的に更新されていく仕組みを整えることです。

そのためには自社の業務や文化に合ったアプリ設計、導入前の準備、段階的な展開が不可欠です。また現場の声を反映させることで定着率や活用度も高まります。業種や業務内容に合わせて柔軟にカスタマイズできる点もkintoneの大きな強みです。

ナレッジは蓄積されるだけでは価値を生みません。使われ、活かされて初めて組織の力になります。kintoneの柔軟性を活かし、自社に合ったナレッジ管理の仕組みを育てていくことが持続的な業務改善と組織力の向上につながっていきます。

弊社ではkintoneの初期導入支援からシステムの構築、外部システム連携、kintoneを強化するためのプラグインや機能拡張ソリューションを提供しています。

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プロフィール

  • 中尾典隆

    新卒で電子カルテメーカーに運用SEとして入社。導入担当した病院の情シスとして転職後、グループウェアの更新時にkintoneと出会い、業務改善の楽しさに目覚める。2020年kintonehive大阪登壇。2023年に合同会社典隆庵を設立し業務改善支援や研修講師を仕事とする。認定資格はカイゼンマネジメントエキスパートを所持。個人としてはサイボウズ公認 kintone エバンジェリストとしても活動。

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